はりねずみの子に大はしゃぎ
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「大丈夫?ほんとに」
「うん、ありがと。しゅーちゃんもなんか今日ご機嫌だし」
心配性が大加速してる京介に抱っこした修平を見せれば、不安そうな表情がすぐに緩んだ。
この“パパ”って感じの優しい顔、そろそろ見慣れてもいいはずなのに毎回きゅんとしちゃうの、ほんとどうにかしたほうがいいよ、自分。
「まあ優しい人たちだし大丈夫だと思うけどさあ、無理したら即連れて帰るからね?」
無理しないでねとかじゃなくて、誘拐みたいな言い方するんだ。
らしいっちゃらしいけど、そうやって庇って自分が悪役みたいに振る舞おうとする優しさが、改めて身に沁みた。
今日は、無事に子供が生まれた報告をしたら、会いたいって言ってくれた人たちに会いに行く。
“おめでとう。みにちゃんもお疲れ様。(中略)お店貸し切りにして待ってるね”
“めでたすぎるね!よかったら会わせてよ。いつでも行くから”
“おめでとーーーー!会いたい!!!!!!あ、でも無理はしないでね”
なんて、返信は文字通り三者三様で、その変わらなさが嬉しかった。
「じゃ、ちょっと準備してくっから待ってて」
「あ、ありがとう……」
妊娠中もだけど、ほんとに甲斐甲斐しくお世話してくれるから、愛されてるんだと、思う。たぶん。
必要なものをいれたら大きくなった鞄をひょいと持って、車の鍵をぶらぶらさせながら玄関に歩いてく京介を背中を見送った。
「ぱぱ、かっこいいねえ。しゅーちゃん」
京介がいない内に胸の内を吐き出しておけば、修平がぽーっとした顔で京介の消えた玄関を見つめてて。
たぶんぼーっとしてるだけだけど、見惚れてるみたいで可笑しかった。
「しゅーちゃんもぱぱみたいになってほしいなあ。こんなにかわいいお顔してるのにそんなにかっこよかったらモテすぎて寂しくなっちゃうなあ」
なんのことかわかってないもちもちの顔をやわくつついて、小さく欠伸を噛み殺す。
そろそろ行こうかなと思って玄関に向かうと、ちょうどドアが開いて京介が顔を覗かせた。
「すごいでしょ。まま、ぱぱのことなんでもわかっちゃうんだあ」
「……俺の方が分かってる気するけど。行ける?」
京介がいないときと同じテンションで修平に話しかけちゃったから、ちょっと上ずってる彼の声がして気恥ずかしくなった。
こうやって旦那がいない隙に息子に惚気るなんて、結構誰にもバレたくないんだけどなあ。
