1.
おなまえ設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
……なんか、固い。
背中に少しの痛みを感じながら寝返りを打とうとすると、急にぬくもりを感じた。
そこにあるはずのない感触に戸惑いながら目を開けると、知らない人が安心したように微笑む。
「セーフ」
「……え?」
ふわふわした頭のまま起き上がると、そこは見覚えのない公園で。
どうやら私が寝ていたのは公園の二人掛けベンチだったみたい。
そして目の前にいるのは、初対面のかっこいい人。
少ししゃがんで腕を伸ばし、私が寝返りの拍子にベンチから落ちるのを防止してくれたらしい。
……なんだ、これ。
「ここ、どこ……?」
「ん?」
当然のように生じた疑問を口にすれば、お兄さんは首を傾げた。
「もしかして、迷子ですか?」
「本当に、記憶がなくて……なんでここにいるんだろ、私」
どこから、どうやって、ここに来た?
ここに来る前なにをしていた?
何も、わからない。
「どうしよう、わかんない。なんで!?」
「えーっと、まず落ち着きましょ。ね」
お兄さんは、横のベンチに置いてあった本を手にとって、私の隣に座る。
そして、パニックで、何も考えられなくて、頭を抱える私の顔をそっと覗き込んだ。
「お名前、聞いてもいいですか?」
「(名前)、です」
「良かった。(名前)ちゃんね」
ほっとしたように、存在を確かめるように、そう呼ばれた。
それだけで、少しだけ心がほぐれた。
「年齢は思い出せますか?」
「……わかんないです」
「んー、じゃあ誕生日とか」
「全然記憶になくて」
「どこから来たとか、あとはほぼ全部わかんない?」
「はい」
本当に何も、思い出せない。
どんな生活をしてたのか、全部。
俯くと、すらっとした大きな手が遠慮がちに私の手の上に重なった。
「手、震えてるから。収まればいいなと思って」
「ありがとうございます」
彼に親指をスリスリと動かして手を優しく撫でられ、なんだか泣きそうになった。
「きっと大丈夫だよ、生きてるから」
「へ?」
「(名前)ちゃんは、今をちゃんと生きてる。だからなんとかなります」
ふわふわした雰囲気で、でも言葉と目は力強くて。
そんな彼の隣にいるからか、だんだんと混乱は収まってきたような気がした。
「1個、俺の予想言っていい?」
「予想?」
「うん」
とりあえず頷くと、楽しそうに彼は言う。
「(名前)ちゃんは、ファンタジーみたいな経験をして今ここにいると思う」
背中に少しの痛みを感じながら寝返りを打とうとすると、急にぬくもりを感じた。
そこにあるはずのない感触に戸惑いながら目を開けると、知らない人が安心したように微笑む。
「セーフ」
「……え?」
ふわふわした頭のまま起き上がると、そこは見覚えのない公園で。
どうやら私が寝ていたのは公園の二人掛けベンチだったみたい。
そして目の前にいるのは、初対面のかっこいい人。
少ししゃがんで腕を伸ばし、私が寝返りの拍子にベンチから落ちるのを防止してくれたらしい。
……なんだ、これ。
「ここ、どこ……?」
「ん?」
当然のように生じた疑問を口にすれば、お兄さんは首を傾げた。
「もしかして、迷子ですか?」
「本当に、記憶がなくて……なんでここにいるんだろ、私」
どこから、どうやって、ここに来た?
ここに来る前なにをしていた?
何も、わからない。
「どうしよう、わかんない。なんで!?」
「えーっと、まず落ち着きましょ。ね」
お兄さんは、横のベンチに置いてあった本を手にとって、私の隣に座る。
そして、パニックで、何も考えられなくて、頭を抱える私の顔をそっと覗き込んだ。
「お名前、聞いてもいいですか?」
「(名前)、です」
「良かった。(名前)ちゃんね」
ほっとしたように、存在を確かめるように、そう呼ばれた。
それだけで、少しだけ心がほぐれた。
「年齢は思い出せますか?」
「……わかんないです」
「んー、じゃあ誕生日とか」
「全然記憶になくて」
「どこから来たとか、あとはほぼ全部わかんない?」
「はい」
本当に何も、思い出せない。
どんな生活をしてたのか、全部。
俯くと、すらっとした大きな手が遠慮がちに私の手の上に重なった。
「手、震えてるから。収まればいいなと思って」
「ありがとうございます」
彼に親指をスリスリと動かして手を優しく撫でられ、なんだか泣きそうになった。
「きっと大丈夫だよ、生きてるから」
「へ?」
「(名前)ちゃんは、今をちゃんと生きてる。だからなんとかなります」
ふわふわした雰囲気で、でも言葉と目は力強くて。
そんな彼の隣にいるからか、だんだんと混乱は収まってきたような気がした。
「1個、俺の予想言っていい?」
「予想?」
「うん」
とりあえず頷くと、楽しそうに彼は言う。
「(名前)ちゃんは、ファンタジーみたいな経験をして今ここにいると思う」
1/5ページ
