+α. 好きと正義と
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Side:Masaya
全てを知っていたようで、何も知らなかったのは自分だった。
自分が任務を達成してきたのは、依頼人の言葉を全て信じ切ってみんな悪人だと思い込んでいたから。
ある日の任務達成後に写真を拾ったのは、誰かの大切なものなら拾って届けないと!と思ったから。
ただ少しは気になったから見ると、そこには殺し屋の娘らしき人が映っていた。
結婚願望のある殺し屋は殺し屋と一緒になるのがセオリー。
だから、みにちゃんに近付いた。
それだけのはず、だったんだけど。
気付いたら、君の隣にいたいと願ってしまったのは、何故だったんだろう。
近くに居るとふわっと感じる優しい香りも、
丁寧に仕事内容を教えてくれた真剣な横顔も、
俺のつまんない話に打ってくれる心地よい相槌も、
ミスした時にさり気なく入れてくれたフォローも、
褒められた時にはにかむ仕草も、
挙げ出したらキリがないくらい全部全部、何よりも大切で、愛しかった。
人の心配はするくせに責任感が強くて、自分はすぐ無理しちゃうところが、心配になった。
好きになってもらおうと「可愛い」って言い始めたのに、気づいたら全部本音になっていた。
やっぱり、認めざるを得ないのかな。
みにちゃんに本気で恋をしていたって。
だけど、だけど、
俺はみにちゃんのことだって全てを知らなかった。
洸人に向ける顔は、全部俺に向ける顔とは違った。
兄だなんて言ってたくせに、洸人を見るみにちゃんの瞳は、俺を見る瞳の何倍もキラキラしてた。
洸人を守ろうとするみにちゃんの瞳は、初めて見るくらい強い意志が宿っていた。
洸人に抱きしめられたみにちゃんの頬は、いつになく緩んでいて幸せそうだった。
勝ち目なんてないんだって実感して、どうしようもなく胸が痛んだ。
まーでも、洸人ならいいかなあ。
俺から守ってるんだし、大概のことは守れるだろ、なんちゃって。
初恋を貫いて、想いを伝えられないときも傍にいて、守り続けたんだから。
俺はいっぱい傷つけたから、愛を誓う資格なんか、ない。
だから、今日も祈る。
どうか、あの子が幸せで過ごせますように。
そして俺は、いつかこの好きを過去形にできますように。
「好きだったよ、みにちゃん」
その一歩として、今はまだ気持ちを込められない言葉を呟いてみた。
全てを知っていたようで、何も知らなかったのは自分だった。
自分が任務を達成してきたのは、依頼人の言葉を全て信じ切ってみんな悪人だと思い込んでいたから。
ある日の任務達成後に写真を拾ったのは、誰かの大切なものなら拾って届けないと!と思ったから。
ただ少しは気になったから見ると、そこには殺し屋の娘らしき人が映っていた。
結婚願望のある殺し屋は殺し屋と一緒になるのがセオリー。
だから、みにちゃんに近付いた。
それだけのはず、だったんだけど。
気付いたら、君の隣にいたいと願ってしまったのは、何故だったんだろう。
近くに居るとふわっと感じる優しい香りも、
丁寧に仕事内容を教えてくれた真剣な横顔も、
俺のつまんない話に打ってくれる心地よい相槌も、
ミスした時にさり気なく入れてくれたフォローも、
褒められた時にはにかむ仕草も、
挙げ出したらキリがないくらい全部全部、何よりも大切で、愛しかった。
人の心配はするくせに責任感が強くて、自分はすぐ無理しちゃうところが、心配になった。
好きになってもらおうと「可愛い」って言い始めたのに、気づいたら全部本音になっていた。
やっぱり、認めざるを得ないのかな。
みにちゃんに本気で恋をしていたって。
だけど、だけど、
俺はみにちゃんのことだって全てを知らなかった。
洸人に向ける顔は、全部俺に向ける顔とは違った。
兄だなんて言ってたくせに、洸人を見るみにちゃんの瞳は、俺を見る瞳の何倍もキラキラしてた。
洸人を守ろうとするみにちゃんの瞳は、初めて見るくらい強い意志が宿っていた。
洸人に抱きしめられたみにちゃんの頬は、いつになく緩んでいて幸せそうだった。
勝ち目なんてないんだって実感して、どうしようもなく胸が痛んだ。
まーでも、洸人ならいいかなあ。
俺から守ってるんだし、大概のことは守れるだろ、なんちゃって。
初恋を貫いて、想いを伝えられないときも傍にいて、守り続けたんだから。
俺はいっぱい傷つけたから、愛を誓う資格なんか、ない。
だから、今日も祈る。
どうか、あの子が幸せで過ごせますように。
そして俺は、いつかこの好きを過去形にできますように。
「好きだったよ、みにちゃん」
その一歩として、今はまだ気持ちを込められない言葉を呟いてみた。
