陵南
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「越野〜!」
「こっしの〜!」
うわ、すっごい嫌な顔してる。
そうだよね、私と仙道と来たら、答えはひとつ。
「辞書貸してください!!」
綺麗なユニゾン、最高の忘れ物ハーモニー!
はは、越野の機嫌絶壁!
「元クラスメイトでしょ〜。」
「現チームメイトだろ〜。」
「あ、ちょっと、なに親密度アピールしてんのよ、こすい!」
「こすいってこたないだろ、事実だし。」
あーあーあー、越野すごく迷惑そうな顔してるよ。仙道、あんたのせいだからね。
「俺の辞書はひとつなの。」
「知ってる!」
「だからアピールしてんだろ!」
電子辞書を肩にとんとん、あてながらこちらに寄ってくる。イケメン、最高!
「俺は越野が好きだ!」
「私も越野が好きだ!」
「はいはい。」
「じゃ、付き合う?」
そう言って、私の手に電子辞書を乗せる。
「え、あ、はい、喜んで!」
「じゃ、返しにくる時は1人で来いよ。仙道は要らない。来なくていい。」
「わかってるよ。」
にこにこと笑いながら仙道は両手を頭の後ろにやる。
「越野がモタモタしてたら俺が徳重ちゃんもらうとこだった。」
「バーカ、徳重はお前の事なんか眼中にねーんだよ。」
越野は「さっさとクラス帰れ、授業始まんぞ。」と手で払う仕草をした。あれ、なんか私、すごく把握されてる。嫌いじゃないぞこの感じ。
教室へ帰る途中、隣を歩く仙道を見上げる。
「そう言えば仙道、辞書いいの?」
「俺持ってるよ?」
「…え?」
「ナイスアシストじゃん?」
なにそれ。
どっちのアシストしたの?
私、あんたに相談したことないけど。
これは事件です!
(天才はなんでもお見通しらしい。)