ヴェネ　メーデー
救難信号(遭難信号かも…)という意味です。
5月のアレではありません。

　最初はヒロインから南への信号という展開を考えていたのですが、結局は南を救う方向に舵を切りました。

　南はバスケが好きで、きっと高校卒業後もバスケは続けるし、薬科だろうが他の学部だろうが絶対彼のことを知ってる人物に影に日向に詰られる時が来るんだろうと思うと辛くなってしまって。

　豊玉のみんなや、多分土屋も南の理解者になってはくれるだろうけど「お前はそれでいい」なんて口には出さないだろうし、豊玉勢は寧ろ一緒に苛まれていくんだろうなと思うと、ただただ苦しいなと。

　そこで、何も知らない人間が、南の人柄を知った上で高校時代のことをどうジャッジするか、そこを突き詰めていこうということで、こういうお話になりました。

　肘鉄の件は、良し悪しで言えば完全に悪しき行為で、私も許せないです。でも、本来の彼は普通の男子高校生だろうし、北野さんのことが大好きな一途人間なんだろうなと思うと愛おしくて仕方がないです。書いてくうちにどんどん好きになってしまいました。

　私の妄想なので当たり前なんですけどね。

　大阪組は書いていてとっても面白いし、南のあの淡々とした調子で岸本をいじるのはもちろん、ヒロインのことを可愛がって欲しいので番外編を書けたらいいなと思っています。書けたら…。

　本編だけでは飽き足らず後書きまで読んでくださったあなたは本当に物好きですね！ありがとうございます！熱く語ってしまいましたが南や豊玉についてはいくらでも語れるのでまたなんらかの形でお話し出来たらなと思います。その時はまたお付き合いくださいませ。

　それでは、ここまで本当にありがとうございました。引き続き他長編や短編も宜しくお願い致します。


椿　拝

2019.12.8