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彼女の上司と打ち合わせのために訪問した時、コーヒーを出してくれたその笑顔に違和感があった。その後、雑談中に聞いた『人手が足りていない。』『大きな会議があった。』『1人奔走していた。』の言葉。
合鍵で先に俺の部屋にいた依紗の、大丈夫、の笑顔に無性に腹が立った。
俺はそんなにも頼りないの?
いつになったら弱音を吐いてくれるのだろうかと待っていたけれど、限界だった。床に組みしいて、荒っぽく口付けて、邪魔なネクタイと腕時計を床に放った。
「どうして大くんが泣きそうなの?」
なんでそうなるんだよ。そう言って、その唇を割って舌を押し込んだ。服の裾から手を入れれば小さく跳ねる体。呼吸の合間に甘い声が漏れる。依紗は疲れてるんだ、わかってる。
これは八つ当たりだ、自分の不甲斐なさややり場のない焦燥を依紗にぶつけているだけの。
カーテンから漏れる光に目を覚ます。朝だ。…うわ、久々に8時間寝た、体軽いや。
隣に眠る依紗の髪をなでる。あの後結局お風呂に入りなさいと諭されてすごすごと浴室に向かった。落ち着いて彼女の話を聞けばなかなか壮絶で、ますます自分が情けなくなって落ち込んだ。
やっぱりベッドではやんわりとお断りをされてしまったけれど、手を繋いで寝たいと照れ笑いしながら言われてしまえば1も2もなく返事は「もちろん」。
眠れたかな。朝メシなんにしよ。依紗は目玉焼き半熟で塩こしょう…だったかな。
「依紗、朝ごはん出来たけど起きれる?」
「んん…。っいま何時!?ごめん!」
「…はは!よく眠れた?」
「う、うん…夢も見ないくらい。冴えてたのが嘘みたいだな。」
「よかった。」
「大くんは?」
「俺も。久々にこんなに寝たよ。お陰ですごく清々しい。」
「よかった。」
起き上がって目をこする依紗の傍に手をつく。俺の様子に首を傾げた。
「ねえ、朝ごはん作った。えらい?」
「ふふ、えらい。ありがと。」
「キスして。」
「しょうがないな。」
軽く触れるだけのキスをして、寝室を後にした。
湯気のたつコーヒー、温め直されたお気に入りのベーカリーのパン、半熟の目玉焼き。そして、
「んー!やっぱここのパン屋は絶品だなぁ〜。」
すきなひとの、満面の笑み。
「ありがとう…また準備してもらっちゃったな。」
「いいんだよ、したくないときはしないし。あはは!」
屈託なく笑うとそのままコーヒーに口をつけて、熱い!と苦笑いする。その様を見て私もつられて笑う。殺伐とした平日を終えてささくれだった心が凪いでいった。こんな日々が続いたらいいのにな。
「…で、研修中の半年は同期と3人ルームシェア。」
「信じられない。」
「4年目の終わりまではまた違う独身寮で、そのあとは一人暮らししてた。」
「じゃあこの家は、」
「今年度から。」
「へえ…。」
おもむろに手を握られて驚いていると、彼は照れたように笑う。
「彼女をこの部屋に泊めたのは、依紗が初めて。…色んなもの揃えようよ。夢だったんだ、恋人の物を部屋に置くの。」
今日は雑貨屋へ行こうか、なんて計画を立て始める様子はとても幸せそうだ。
「それから。」
「ん?」
「夕べはごめんね、ちゃんと優しく触るから今夜はしてもいい?」
照れ臭そうに苦笑する彼の言葉に、うん、と呟いて、着ている彼と揃いの部屋着を見下ろすふりをして俯いた。
たぶん、顔が真っ赤だと思うから。
Good morning my STAR
君は機嫌をとる名人だよ。
---------------------
リクエストありがとうございました!
合鍵で先に俺の部屋にいた依紗の、大丈夫、の笑顔に無性に腹が立った。
俺はそんなにも頼りないの?
いつになったら弱音を吐いてくれるのだろうかと待っていたけれど、限界だった。床に組みしいて、荒っぽく口付けて、邪魔なネクタイと腕時計を床に放った。
「どうして大くんが泣きそうなの?」
なんでそうなるんだよ。そう言って、その唇を割って舌を押し込んだ。服の裾から手を入れれば小さく跳ねる体。呼吸の合間に甘い声が漏れる。依紗は疲れてるんだ、わかってる。
これは八つ当たりだ、自分の不甲斐なさややり場のない焦燥を依紗にぶつけているだけの。
カーテンから漏れる光に目を覚ます。朝だ。…うわ、久々に8時間寝た、体軽いや。
隣に眠る依紗の髪をなでる。あの後結局お風呂に入りなさいと諭されてすごすごと浴室に向かった。落ち着いて彼女の話を聞けばなかなか壮絶で、ますます自分が情けなくなって落ち込んだ。
やっぱりベッドではやんわりとお断りをされてしまったけれど、手を繋いで寝たいと照れ笑いしながら言われてしまえば1も2もなく返事は「もちろん」。
眠れたかな。朝メシなんにしよ。依紗は目玉焼き半熟で塩こしょう…だったかな。
「依紗、朝ごはん出来たけど起きれる?」
「んん…。っいま何時!?ごめん!」
「…はは!よく眠れた?」
「う、うん…夢も見ないくらい。冴えてたのが嘘みたいだな。」
「よかった。」
「大くんは?」
「俺も。久々にこんなに寝たよ。お陰ですごく清々しい。」
「よかった。」
起き上がって目をこする依紗の傍に手をつく。俺の様子に首を傾げた。
「ねえ、朝ごはん作った。えらい?」
「ふふ、えらい。ありがと。」
「キスして。」
「しょうがないな。」
軽く触れるだけのキスをして、寝室を後にした。
湯気のたつコーヒー、温め直されたお気に入りのベーカリーのパン、半熟の目玉焼き。そして、
「んー!やっぱここのパン屋は絶品だなぁ〜。」
すきなひとの、満面の笑み。
「ありがとう…また準備してもらっちゃったな。」
「いいんだよ、したくないときはしないし。あはは!」
屈託なく笑うとそのままコーヒーに口をつけて、熱い!と苦笑いする。その様を見て私もつられて笑う。殺伐とした平日を終えてささくれだった心が凪いでいった。こんな日々が続いたらいいのにな。
「…で、研修中の半年は同期と3人ルームシェア。」
「信じられない。」
「4年目の終わりまではまた違う独身寮で、そのあとは一人暮らししてた。」
「じゃあこの家は、」
「今年度から。」
「へえ…。」
おもむろに手を握られて驚いていると、彼は照れたように笑う。
「彼女をこの部屋に泊めたのは、依紗が初めて。…色んなもの揃えようよ。夢だったんだ、恋人の物を部屋に置くの。」
今日は雑貨屋へ行こうか、なんて計画を立て始める様子はとても幸せそうだ。
「それから。」
「ん?」
「夕べはごめんね、ちゃんと優しく触るから今夜はしてもいい?」
照れ臭そうに苦笑する彼の言葉に、うん、と呟いて、着ている彼と揃いの部屋着を見下ろすふりをして俯いた。
たぶん、顔が真っ赤だと思うから。
Good morning my STAR
君は機嫌をとる名人だよ。
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