大阪
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(大栄の可愛い子を紹介する、とか土屋が言いよるから、文化祭にわざわざ来た、いうのに。)
「なんでこのチョイスなんや。」
「それどういう意味や。可愛いやろ。」
幼馴染みがそこにいた。
「お前鏡みたことあるんか。」
「毎日指差呼称して確認しとるわ。」
「何をどうヨシとしとんねん。」
幼馴染みの依紗は、少し濃いめのメイクで土屋の隣に立っていた。土屋は機嫌よく、にやにやしながら「知り合いなん?」と2人に尋ねる。
「こいつら幼馴染みやねん。」
と依紗が答え、
「腐れ縁や。」
と岸本が返す。
「バクテリアに分解されかかっとるレベルや。」
とまで依紗が言うと、
「…それはもう切れとるやろ。」
と南が溜息混じりに言う。
「なーんや。折角岸本にお似合いの子やおもて連れて来たのに。」
「淳くんひどない?似合うおもて実理に私を紹介したん!?」
「土屋の目は節穴か!?」
2人でまくし立てるのを土屋がにこにこと聞き流す。
「こいつめっちゃ可愛いやろ!?」
その言葉に依紗が岸本を振り返る。
「な、なに…なに言うてんの。」
「普通に可愛いちゃうねん、めっちゃ可愛いんや!よう気がつくし、マメやねん!」
大体な、と依紗の方を見て、
「そんな濃い化粧せんでええねん、もったいな!お前はもう少し薄くても全然いけてるわ!」
そこまで岸本が言ったところで土屋が爆笑する。南も堪えるように笑う。
そして、依紗は顔を真っ赤にしていた。
「なんやねん依紗…お前もなんか言い返したらどうや!」
「誰に何を言い返したらええねん、どアホ!」
「恥ずかしい奴やな」
と笑いを堪えながら南が言い、岸本はガラ悪く、あぁ?と睨む。
「岸本、依紗ちゃんのことそんなに好きなんやぁ。」
土屋が収まらない笑いを堪えずに言う。
「何言うてんねん。俺は事実を言うたまでやろ。」
「それ9割褒め言葉や。」
南が涙を拭いながら依紗の方へ行き、どう思われますか依紗さん?とマイクを持つ真似をして依紗に拳骨を向ける。
「わ、私は…」
「実理やったら、ええけど…。」
岸本がその言葉を聞いて眉間に皺を寄せる。
「ええから俺と付き合っとき。」
青天の霹靂
(土屋は知ってたんか。)
(んーどうでしょう。)