大阪
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暑い。暑いしかない。暑い。
練習が終わって駅に向かう。あまりの暑さに自販機でジュースを買って飲んでいると、徳重が走って来た。電車の時間か?竹刀を抱えてジャージで走る様はなかなかの青春っぷりや。
「岸本!ナイスタイミング、それ一口頂戴!」
「はあ?なんで?」
「死ぬ、私の喉が砂漠。見捨てんといてや!運動部のよしみやんけ!」
「うっすいよしみやな。」
缶の上の方を軽く持って揺らしていると徳重は何気なくそれを掠め取り、ごくごくと喉を鳴らす。思わずその様に見入っていた。すると徳重は缶を眺めて眉根にしわを寄せる。
「あっま、余計喉乾くやん。」
「一口やない上に文句まで付けるんか。」
「かたいこと言わなや。」
カンカンカン、と遮断機が鳴り始める。徳重は、やば、と呟くと俺の手にジュースを押し戻す。
「おおきにな!じゃ!」
階段を二段飛ばしで上がって行く。嵐のような女やな、と思いながらジュースに口を付ける。
「間接ちゅーーーーやな、岸本サン。」
どこから湧いたんか、俺の肩に肘を置いて南がにやにやと笑う。その言葉に吹き出す。
「っに言うとんねん、ボケ!」
「事実を言うただけやんけ。勝手にむせんなや、汚い。」
「むせようがどうしようが俺の勝手やろ!」
体を離して、まだ尚笑いを堪える南を睨みながら手の甲で口元を拭う。なんやねんこいつ、どこから見てたんや。
「ところで、恋の味はいかがですかね、岸本サン。」
横目でこちらを見ながら言う南の声は笑いで震えとった。こいつホンマしばく。
酸いも甘いも
(味なんかわからへん。)
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SD夢スロット
駅で
ジュースで間接キスをしてしまった
岸本