海南
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……っあ、やだ!」
依紗の声に、清田は思わず身震いする。
(今の……びっくりしただけ、だよな?)
学祭で、バスケ部のブースに遊びに来ていた依紗に清田が一目惚れをし、連絡先を交換していくらかやりとりし、デートを重ね、ようやく交際に漕ぎ着けたのは春先のこと。
デートは専らどちらかの家。部活に忙しい清田を慮った依紗の提案であった。
(依紗の方が歳下なのに俺の方が甘えてるよな…。)
毎週日曜の完全オフは、午前中バイトの依紗を昼頃に迎えに行き、昼食を済ませてどちらかの家に落ち着く。
今日は清田の家。
男のひとり暮らしらしい、もとい、彼らしい、雑然とした部屋に彼女と2人。
今回に至っては俄雨に降られたため、着替えを貸している。
(その袖の余り具合…いい。)
そして冒頭に至る。
雷の音に依紗が驚き悲鳴をあげ、耳を塞ぐ。
その様を見て清田は息をのんだ。
(…あ。あぁ!?マジか!!)
疼く体にがくりと項垂れる。
(単純過ぎだろ、猿かよ!)
「…信長くん?」
手を下ろしながら依紗が清田を見た。
その目には涙を溜めている。
(ああー!やめてくれー!鎮まれ、下の人!)
内心嘆きながらも体は自然に動いてしまう。
依紗の両手首を握り、顔を近づける。
「え?あの、どうしたの…?」
「ごめん、依紗、」
息を吸って、吐き出す。
「…我慢、出来ない。」
「え、え!?あの、ちょっとまっ」
そんなこんなで、暗転。
夕立にご注意
(仕方ないだろ、君が余りにも魅力的なんだから。)