第47話 探究心
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そして昼休み。約束通り私たちは5人で社員食堂へとやって来た。
今朝の噂の件があるせいか、ナマエさんの登場に一瞬食堂が騒ついた気がする。
ナマエさんはもちろん今朝のことなんて知らないからまた嫌な噂をされていると思っているみたいで。少し表情が強張っている。
「やっぱり私は外でお昼にした方がいいんじゃないかな…」
それは違います!
そう言おうとしたら、見たことない男性社員が3人、こちらに近づいてきた。
「あの…ナマエ・ミョウジさん。少しいいですか…。」
「え?あ…はい、何ですか?」
誰。この人たちは誰。
見たことないから営業部 じゃ無さそうだけど。
ナマエさんの様子からも知らない人の様だ。
ジャンはというと、明らかに警戒してるみたいでいつもの目つきに戻ってた。
「俺たち…ずっと…ずっと…あなたの事を…ずっと…」
え…あなたの事をって。
まさか、こんな公衆の面前で3人がかりで告白とかしちゃう感じなの??
3人は何故か小刻みにブルブル震えている。
…この人たち大丈夫?変質者とかじゃないわよね?
周りの野次馬社員も、なんだどうしたとこちらの様子を伺っている。
エルドとグンタも念の為か身構えていて、ジャンに至っては顔に不機嫌ですって書いてる。
お願いだから揉め事はやめてね。
とか考えていたら、3人が覚悟した様にこちらを向いて、3人揃って息を吸ったのが分かった。
「「「信じてました!!!」」」
「…え?」
…はい?おそらくこの場に居る全員がキョトンだ。
「やっぱりあの噂はデタラメだったんですね!」
「もちろん俺たちは信じてなかったです!あなたみたいな汚れのない人がそんなことするはずないって!!」
「今朝噂の真相を聞いて、やっぱりかと思いました!」
「俺たちはこれからもずっとあなたを信じています!」
「あなたを嵌めようとするなんて、ナントカってやつには必ず天罰が下りますから!!」
あ、もう既に今朝彼には天罰が下ったのでそこは安心して下さい。
ていうか、やっぱり、誰よ。この人たちは。
ナマエさんの信者?3人とも大人しそうなのにいきなり捲し立てるように話し出してさすがにビックリだ。
…いけない。つい心の中で一人で突っ込んでた。
ナマエさんは?
と思ったら、彼女だけでなくジャンもエルドもグンタも皆、完全にフリーズしてた。
「あ…の、よく分からないけど、えっと、ありがとうございます…?」
意識が戻ったらしいナマエさんは恐る恐る返事をした。疑問系だけど。
「「「うぉー!ナマエさんに!お礼を言われたー!」」」
いきなり叫んだ彼らに驚いたナマエさんはビクっとしてた。ちょっとかわいい。
「申し遅れました!俺たちは、あなたのファンクラブの会員です!非公認ですが!」
「あの噂が嘘だと分かった上に直接話せるなんて…これでまた仕事が頑張れます!」
「これからも陰ながら見守ってます!」
「頑張って下さい!」
それでは!と、声を揃えて言った後に3人は居なくなった。
ファンクラブ…あったんだ。しかも本人の前で非公認って言っちゃった。
それとあの人たち、結局、誰一人として名乗ってない。
誰だったんだろう。
周りのザワザワを耳にしながらいろんな事を考えてたら、終始ずっと黙ってたジャンが口を開いた。
「あー、ナマエさん。やっぱり今日は社食はやめておきましょうか。ペトラさんたちもそれでいいですか?」
「うん、そうだね。」
「あぁ、そうしよう。」
「何だか、ごめんなさい。」
ナマエさんのせいではない。それだけは確かだ。
でもこのまま食堂に留まっても今日のご飯は絶対美味しくない。
「せっかくなんで、皆で外で食いましょうかね。」
そうして私たちは騒つく食堂から逃げるように出て、ジャンが気になっていたという、ローストビーフ丼が美味しいらしいというお店に向かうことにした。
「ぶっ…」
「ちょっとキルシュタインくん。笑わないでよ。」
「ククッ…いや、すんません。」
「ふふっ…そうだよジャン、笑っちゃ…ふふっ。だめだよ。」
「ラルさんまで!」
ロビーを抜けて会社を出た瞬間、堪えきれなくなった私たちはついに笑い出してしまった。
エルドとグンタは何とか我慢してるみたいだけど、肩は震えてる。
「良かったですね。皆が皆間に受けてなくて。」
「バカにしてるでしょ。」
「してねぇっすよ。ぶふっ。」
「また笑った!もう!やめてよ!」
「それにしてもナマエさん、ファンクラブあったんですね。」
「シュルツくんまで…もう。」
「俺も流石に驚きましたよ。入社してナマエさんに付いた時から大変そうだなーとは思ってましたけど。ファンクラブて。しかも非公認。会員は何人くらいなんでしょうね?」
「…そろそろホントに怒るよ?」
「すみませんって。さ、うまいもん食って機嫌直しましょうね。」
「キルシュタインくんさ、私には美味しいもの食べさせといたらどうにかなるとか思ってるでしょ。」
「そんなこと…思ってますよ。」
「ちょっと!」
…前を歩く2人の会話を3人で黙って聞いてたけど。何この2人。めちゃくちゃ仲良し。
ナマエさんがこんなにたくさん喋るのも初めて見た。それに何だか楽しそうだ。
エルドとグンタも似たようなこと思ってるのか、ちょっと困ったような、でも微笑ましそうに2人を見てる。
課長…これはマズイんじゃないですか?
今朝の噂の件があるせいか、ナマエさんの登場に一瞬食堂が騒ついた気がする。
ナマエさんはもちろん今朝のことなんて知らないからまた嫌な噂をされていると思っているみたいで。少し表情が強張っている。
「やっぱり私は外でお昼にした方がいいんじゃないかな…」
それは違います!
そう言おうとしたら、見たことない男性社員が3人、こちらに近づいてきた。
「あの…ナマエ・ミョウジさん。少しいいですか…。」
「え?あ…はい、何ですか?」
誰。この人たちは誰。
見たことないから
ナマエさんの様子からも知らない人の様だ。
ジャンはというと、明らかに警戒してるみたいでいつもの目つきに戻ってた。
「俺たち…ずっと…ずっと…あなたの事を…ずっと…」
え…あなたの事をって。
まさか、こんな公衆の面前で3人がかりで告白とかしちゃう感じなの??
3人は何故か小刻みにブルブル震えている。
…この人たち大丈夫?変質者とかじゃないわよね?
周りの野次馬社員も、なんだどうしたとこちらの様子を伺っている。
エルドとグンタも念の為か身構えていて、ジャンに至っては顔に不機嫌ですって書いてる。
お願いだから揉め事はやめてね。
とか考えていたら、3人が覚悟した様にこちらを向いて、3人揃って息を吸ったのが分かった。
「「「信じてました!!!」」」
「…え?」
…はい?おそらくこの場に居る全員がキョトンだ。
「やっぱりあの噂はデタラメだったんですね!」
「もちろん俺たちは信じてなかったです!あなたみたいな汚れのない人がそんなことするはずないって!!」
「今朝噂の真相を聞いて、やっぱりかと思いました!」
「俺たちはこれからもずっとあなたを信じています!」
「あなたを嵌めようとするなんて、ナントカってやつには必ず天罰が下りますから!!」
あ、もう既に今朝彼には天罰が下ったのでそこは安心して下さい。
ていうか、やっぱり、誰よ。この人たちは。
ナマエさんの信者?3人とも大人しそうなのにいきなり捲し立てるように話し出してさすがにビックリだ。
…いけない。つい心の中で一人で突っ込んでた。
ナマエさんは?
と思ったら、彼女だけでなくジャンもエルドもグンタも皆、完全にフリーズしてた。
「あ…の、よく分からないけど、えっと、ありがとうございます…?」
意識が戻ったらしいナマエさんは恐る恐る返事をした。疑問系だけど。
「「「うぉー!ナマエさんに!お礼を言われたー!」」」
いきなり叫んだ彼らに驚いたナマエさんはビクっとしてた。ちょっとかわいい。
「申し遅れました!俺たちは、あなたのファンクラブの会員です!非公認ですが!」
「あの噂が嘘だと分かった上に直接話せるなんて…これでまた仕事が頑張れます!」
「これからも陰ながら見守ってます!」
「頑張って下さい!」
それでは!と、声を揃えて言った後に3人は居なくなった。
ファンクラブ…あったんだ。しかも本人の前で非公認って言っちゃった。
それとあの人たち、結局、誰一人として名乗ってない。
誰だったんだろう。
周りのザワザワを耳にしながらいろんな事を考えてたら、終始ずっと黙ってたジャンが口を開いた。
「あー、ナマエさん。やっぱり今日は社食はやめておきましょうか。ペトラさんたちもそれでいいですか?」
「うん、そうだね。」
「あぁ、そうしよう。」
「何だか、ごめんなさい。」
ナマエさんのせいではない。それだけは確かだ。
でもこのまま食堂に留まっても今日のご飯は絶対美味しくない。
「せっかくなんで、皆で外で食いましょうかね。」
そうして私たちは騒つく食堂から逃げるように出て、ジャンが気になっていたという、ローストビーフ丼が美味しいらしいというお店に向かうことにした。
「ぶっ…」
「ちょっとキルシュタインくん。笑わないでよ。」
「ククッ…いや、すんません。」
「ふふっ…そうだよジャン、笑っちゃ…ふふっ。だめだよ。」
「ラルさんまで!」
ロビーを抜けて会社を出た瞬間、堪えきれなくなった私たちはついに笑い出してしまった。
エルドとグンタは何とか我慢してるみたいだけど、肩は震えてる。
「良かったですね。皆が皆間に受けてなくて。」
「バカにしてるでしょ。」
「してねぇっすよ。ぶふっ。」
「また笑った!もう!やめてよ!」
「それにしてもナマエさん、ファンクラブあったんですね。」
「シュルツくんまで…もう。」
「俺も流石に驚きましたよ。入社してナマエさんに付いた時から大変そうだなーとは思ってましたけど。ファンクラブて。しかも非公認。会員は何人くらいなんでしょうね?」
「…そろそろホントに怒るよ?」
「すみませんって。さ、うまいもん食って機嫌直しましょうね。」
「キルシュタインくんさ、私には美味しいもの食べさせといたらどうにかなるとか思ってるでしょ。」
「そんなこと…思ってますよ。」
「ちょっと!」
…前を歩く2人の会話を3人で黙って聞いてたけど。何この2人。めちゃくちゃ仲良し。
ナマエさんがこんなにたくさん喋るのも初めて見た。それに何だか楽しそうだ。
エルドとグンタも似たようなこと思ってるのか、ちょっと困ったような、でも微笑ましそうに2人を見てる。
課長…これはマズイんじゃないですか?