第41話 駄々洩れ
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「ごちそうさまでした!課長!うまかったっす!」
「あぁ。それにしてもお前ら。ほんとにラーメンで良かったのか?」
「いやいや!チャーシュー追加した上に餃子と唐揚げまで頼みましたから!」
「せっかく奢ってやるっつってんのに欲のねぇ奴らだ。」
課長とグンタの会話を聞きながら本社へと足を運ぶ。気が立っていたであろう課長を宥めるために昼食に誘ったのだが、良い思いをしたのは俺たちだけになってしまった。
「課長、次は俺たちでごちそうさせてくださいね。」
「エルドよ。部下に払わせる上司がどこにいるんだ。」
「日頃の感謝を伝える機会を俺たちにも下さいよ。」
「しっかり業績を出してくれることが一番なんだがな。」
ははは…とグンタの乾いた笑いが零れた。課長は相変わらず男前だ。見た目だけでなく中身も。俺たちは最高の上司に恵まれたといつも思う。どうにか恩返しできないだろうか。そういえば…。
「そういやもうすぐ課長の誕生日ですね。去年は皆で大騒ぎして大してお祝いできなかった気がします…今年はもう予定決めているんですか?よろしければ今年こそ挽回したいんですが…。」
よく言ったグンタ!そこだ!そこで何かリヴァイ班でプレゼントでも用意しよう。
「今年はもう予定が入ってる。お前らのその気持ちだけで十分だ。」
そうか、予定ありか。残念だが仕方ない。心なしか表情の柔らかい課長を見て、これはもしかして…と思った。俺の頭に浮かんだのは今噂の渦中にいるあの人だ。
「予定って、ナマエさんとですか?」
おいおいグンタ!どうした。そこは分かってても黙るのが大人の対応ってもんだろう。何をエレンみたいなことをしているんだ。案の定課長は方眉を上げてこちらを見てきた。すみません!課長、すみません!
「おい、グンタ。課長のプライベートを詮索するような…」
「あぁ、そうだ。ナマエと食事に行く約束をしてる。」
「やっぱりそうでしたか!それは楽しみですね!」
「…そうだな。」
まじか。課長もどうしたんだ。普段ならこんなことは言わない。それに、課長はナマエさんへの好意を隠しているもんだと思っていた。それを俺たちは陰ながら応援していたんだが。
「あ!お疲れ様です!皆さんも外でお昼食べてたんですね!」
「ナマエさん!ジャン!お二人も今戻りですか。」
もうすぐで本社に着くというところでニコニコと笑顔のナマエさんと通常運転のジャンが並んで歩いてきた。午前中はなんだか元気がなかったナマエさんだが、今は何やらゴキゲンのようだ。
「おい前ら。俺たちより先に休憩に出ておいて戻りが今とはどういうことだ。」
「すみません課長。ナマエさんがどうしても焼肉食いてぇってうるさくて。」
「ちょっと!キルシュタインくんだっておいしそうに食べてたじゃん!」
「ほとんどの肉食ったのナマエさんでしょ。」
「そうだけど!」
「はいはい、怒んないでくださいよ。肉、たくさん食えて良かったですね。」
「…うん。」
ここ最近見かける二人のよくある光景だが。なんだ?どこかが違う。どこかしら甘いというかなんというか…。しかも昼から焼肉…。
リヴァイ課長も同じように思っているのか、せっかく元に戻った眉間の皺が復活してしまった。やめろジャン。やめてくれ。
「なぁ、ジャン。お前大丈夫だったか?アシュロフさんとひと悶着あったらしいじゃないか。」
「え?何それ!私知らないよ?」
「あー…まぁ。皆さん既にご存知なんですね。」
「オフィスで本人が喚いていたからな。」
「ねぇ、何?どうしたの?」
今日のグンタはいつもより頭が悪いと思うのは俺だけだろうか。まるでエレンが乗り移ったように。
そうか、昼飯に連れて行ってもらえなかったエレンの怨念か…。などと馬鹿なことを考えて現実逃避をしていた。ナマエさんは知らなかったらしい。尚更ここでする話ではない。
「まぁ、俺も大人げなかったですね。後で本人にはお詫びしますよ。」
「それはお前が悪かったのか?」
「え?」
「お前に一方的に否があるのかと聞いてんだ。」
「いや…胸倉掴んだのはまずかったっすけど。俺は悪いとは思ってません。」
「そうか。なら謝らなくていい。あいつのことは放っておけ。」
「…わかりました。」
やっぱりか。アシュロフさんはジャンの琴線に触れるような発言をしてジャンを怒らせたらしい。課長曰く常識を弁えているジャンだ。何かよっぽどの事を言われたんだろう。
「ねぇ、話が見えないんだけど。大丈夫なの?」
何も知らないナマエさんが心配そうにジャンの事を見上げている。俺もジャンとアシュロフさんとで何があったかは分からないが、恐らくナマエさんは知らない方がいいような気がする。
「大丈夫ですよ。ナマエさんが心配するようなことは何もないんで安心してください。」
「そう、なの?大丈夫ならいいんだけど…」
そう言いながらジャンよりもだいぶ低い位置にあるナマエさんの頭を撫でてやっていた。その慈しむようなジャンの表情を見て、俺は固まった。左斜め後ろにいる課長の方はとてもじゃないが見られない。俺の左半身だけ気温が氷点下に下がった気さえする。
「…さっさと戻るぞ。午後からも仕事は溜まってんだ。」
「「っはい!」」
早く戻ろう。暖かいオフィスへ、早く戻ろう。ロビーについた俺は急かすようにエレベーターのボタンを連打した。そしてやっとオフィスに着くというところで。エレンが乗り移ったらしいグンタの爆弾が投下された。
「課長、俺は課長の味方ですから!」
やめろーーーーー!
「あぁ。それにしてもお前ら。ほんとにラーメンで良かったのか?」
「いやいや!チャーシュー追加した上に餃子と唐揚げまで頼みましたから!」
「せっかく奢ってやるっつってんのに欲のねぇ奴らだ。」
課長とグンタの会話を聞きながら本社へと足を運ぶ。気が立っていたであろう課長を宥めるために昼食に誘ったのだが、良い思いをしたのは俺たちだけになってしまった。
「課長、次は俺たちでごちそうさせてくださいね。」
「エルドよ。部下に払わせる上司がどこにいるんだ。」
「日頃の感謝を伝える機会を俺たちにも下さいよ。」
「しっかり業績を出してくれることが一番なんだがな。」
ははは…とグンタの乾いた笑いが零れた。課長は相変わらず男前だ。見た目だけでなく中身も。俺たちは最高の上司に恵まれたといつも思う。どうにか恩返しできないだろうか。そういえば…。
「そういやもうすぐ課長の誕生日ですね。去年は皆で大騒ぎして大してお祝いできなかった気がします…今年はもう予定決めているんですか?よろしければ今年こそ挽回したいんですが…。」
よく言ったグンタ!そこだ!そこで何かリヴァイ班でプレゼントでも用意しよう。
「今年はもう予定が入ってる。お前らのその気持ちだけで十分だ。」
そうか、予定ありか。残念だが仕方ない。心なしか表情の柔らかい課長を見て、これはもしかして…と思った。俺の頭に浮かんだのは今噂の渦中にいるあの人だ。
「予定って、ナマエさんとですか?」
おいおいグンタ!どうした。そこは分かってても黙るのが大人の対応ってもんだろう。何をエレンみたいなことをしているんだ。案の定課長は方眉を上げてこちらを見てきた。すみません!課長、すみません!
「おい、グンタ。課長のプライベートを詮索するような…」
「あぁ、そうだ。ナマエと食事に行く約束をしてる。」
「やっぱりそうでしたか!それは楽しみですね!」
「…そうだな。」
まじか。課長もどうしたんだ。普段ならこんなことは言わない。それに、課長はナマエさんへの好意を隠しているもんだと思っていた。それを俺たちは陰ながら応援していたんだが。
「あ!お疲れ様です!皆さんも外でお昼食べてたんですね!」
「ナマエさん!ジャン!お二人も今戻りですか。」
もうすぐで本社に着くというところでニコニコと笑顔のナマエさんと通常運転のジャンが並んで歩いてきた。午前中はなんだか元気がなかったナマエさんだが、今は何やらゴキゲンのようだ。
「おい前ら。俺たちより先に休憩に出ておいて戻りが今とはどういうことだ。」
「すみません課長。ナマエさんがどうしても焼肉食いてぇってうるさくて。」
「ちょっと!キルシュタインくんだっておいしそうに食べてたじゃん!」
「ほとんどの肉食ったのナマエさんでしょ。」
「そうだけど!」
「はいはい、怒んないでくださいよ。肉、たくさん食えて良かったですね。」
「…うん。」
ここ最近見かける二人のよくある光景だが。なんだ?どこかが違う。どこかしら甘いというかなんというか…。しかも昼から焼肉…。
リヴァイ課長も同じように思っているのか、せっかく元に戻った眉間の皺が復活してしまった。やめろジャン。やめてくれ。
「なぁ、ジャン。お前大丈夫だったか?アシュロフさんとひと悶着あったらしいじゃないか。」
「え?何それ!私知らないよ?」
「あー…まぁ。皆さん既にご存知なんですね。」
「オフィスで本人が喚いていたからな。」
「ねぇ、何?どうしたの?」
今日のグンタはいつもより頭が悪いと思うのは俺だけだろうか。まるでエレンが乗り移ったように。
そうか、昼飯に連れて行ってもらえなかったエレンの怨念か…。などと馬鹿なことを考えて現実逃避をしていた。ナマエさんは知らなかったらしい。尚更ここでする話ではない。
「まぁ、俺も大人げなかったですね。後で本人にはお詫びしますよ。」
「それはお前が悪かったのか?」
「え?」
「お前に一方的に否があるのかと聞いてんだ。」
「いや…胸倉掴んだのはまずかったっすけど。俺は悪いとは思ってません。」
「そうか。なら謝らなくていい。あいつのことは放っておけ。」
「…わかりました。」
やっぱりか。アシュロフさんはジャンの琴線に触れるような発言をしてジャンを怒らせたらしい。課長曰く常識を弁えているジャンだ。何かよっぽどの事を言われたんだろう。
「ねぇ、話が見えないんだけど。大丈夫なの?」
何も知らないナマエさんが心配そうにジャンの事を見上げている。俺もジャンとアシュロフさんとで何があったかは分からないが、恐らくナマエさんは知らない方がいいような気がする。
「大丈夫ですよ。ナマエさんが心配するようなことは何もないんで安心してください。」
「そう、なの?大丈夫ならいいんだけど…」
そう言いながらジャンよりもだいぶ低い位置にあるナマエさんの頭を撫でてやっていた。その慈しむようなジャンの表情を見て、俺は固まった。左斜め後ろにいる課長の方はとてもじゃないが見られない。俺の左半身だけ気温が氷点下に下がった気さえする。
「…さっさと戻るぞ。午後からも仕事は溜まってんだ。」
「「っはい!」」
早く戻ろう。暖かいオフィスへ、早く戻ろう。ロビーについた俺は急かすようにエレベーターのボタンを連打した。そしてやっとオフィスに着くというところで。エレンが乗り移ったらしいグンタの爆弾が投下された。
「課長、俺は課長の味方ですから!」
やめろーーーーー!