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蛇さんと一緒



ソニック「おっさん!Good morning!!」

ある朝、朝食の時間になっても起きてこないスネークを、自室が隣のソニックが起こしにきた。

ソニック「おっさーん?おーい生きてるー?」

ドンドンとドアを叩き、しつこくドアノブをガチャガチャしていると。

少し経ってから「カチャ」と鍵を開ける音がし、ドアノブを捻っていたソニックはスネークの自室に入ることが出来た。

ソニック「おっさ・・・」

おかしい。
ドアが開いたのに、肝心のスネークが見当たらない。
すると、下の方で「シューシュー」と音がするので、下に目をやってみた。

身体の長い生き物が、ソニックの靴のすぐそばにいた。

ソニック「スネエエエェェェエク!!!!!」


***

スマメン「(・ω・)!?」

首に何かを巻きつけたソニックがキッチンに現れると、朝食を前にソニックとスネークを待っていた一同は硬直した。

フォックス「えっと・・・?ソニック、その首に巻いてるマフラー、ちょっと奇抜過ぎない?」

ファルコ「つかまだ冬じゃねぇし」

ソニック「マフラーじゃねぇし」

ポポ「何それー」

ソニック「おっさん」

ウルフ「いや蛇違いだろ!!リアル蛇だろそれ!!!」

サムス「気持ち悪い」ボソッ

ソニック「朝起きたら、こんな姿になってたんだって」

メタナイト「スネーク殿の言っていることがわかるのか?」

ソニック「みんなには聞こえない?」

スネーク『今日は目玉焼きか・・・』

ソニック「今『今日は目玉焼きか』って言ったんだけど」

ルカリオ「シューシューと鳴いてるようにしか見えないのだが・・・」

ディディー「またタブーがこの世界をいじったんじゃない?」

ヨッシー「マリオさんだったらそう言いますね」

マルス「スマブラ四天王(マリオ・リンク・ピカチュウ・カービィ)は昨日から一週間耐久麻雀に行ってるからね」

ゼルダ「とりあえず、しばらく様子を見ませんか?」

ルイージ「そうだね。タブーのせいだとしたら、僕らの誰かに降りかかる影響は一時的なモノだろうし。せっかくの朝食も冷めちゃうしね」

ソニック「おっさん、目玉焼き食える?」

スネーク『カロリーメイトなら食べられる気がする』

ソニック「おっさん目玉焼きいらないって」

デデデ「ならばスネークの分はワシがもらうゾイ!!」

ヨッシー「僕もほしいですぅ!!」

アイク「ベーコンは俺がもらう」

ドンキー「カービィがいないと少しは平和だな」


それから、蛇になってしまったスネークは、ソニックの首に巻きついていた。
ソニックがどこへ行くにも一緒というわけだ。

スネーク『絶対音速で走るなよ。俺の身がもたん』

ソニック「仕方ねぇな・・・」

オリマー「ちゃんともとに戻れるといいですね、スネークさん」

ソニック「えっと・・・ピクミン達はなんでオリマーの後ろに隠れてるんだ?」

オリマー「スネークさんのその姿が怖いみたいでね・・・」

トゥーン「ソニック、ちょっと待って!」

子ども達がやってきて、ソニックに向かってリコーダーやらオカリナやら笛を吹き始めた。

スネーク『・・・』

ソニック「えっと・・・オレにどうしろと」

ナナ「スネークさんが踊り出すんじゃないかなーって思ったの」

ネス「やっぱ壺に入れなきゃダメかな・・・」

リュカ「スネークさんの場合、段ボールじゃないかな」

スネーク『・・・』

ソニック「おっさん耐えろ、耐えるんだ」

***

みんなと別れて、ソニックは自室に戻った。

ソニック「首が暑くなってきたんだけど」

スネーク『いいじゃないか、今俺はこんな姿なんだし』

ソニック「そうだけどさぁ」

スネーク『温もりが恋しい』

ソニック「わかったわかった」

昼下がり、再びキッチンで昼食の焼きそばを食べた。

ソニック「はい、おっさん」

スネークは粉々に砕いたカロリーメイトを、ソニックに食べさせてもらった。

フォックス「(oεo)」

レッド「フォックスさん、なんですかその物欲しそうな顔は」

フォックス「べっつにぃ~あの二人がイチャコラしてるみたいでちょっと妬いたとか全然思ってないしぃ~」

ピット(絶対思ってる・・・)

夜もそんなかんじで夕飯を終え、ソニックはスネークを首に巻いたまま、自室に戻った。

ソニック「いつになったらもとに戻れるのかな」

スネーク『明日にでも、マスターの所に連れて行ってくれないか』

ソニック「OK」

スネーク『しかし・・・この姿も悪くない』

ソニック「何でだよ。いろいろ不便じゃないか」

スネーク『その代わり、お前と一日中一緒にいられた』

耳元で囁かれ、ソニックは顔を赤らめた。

スネーク『ずっとお前の首に触れていられた』

ソニック「やめろよ、」

スネーク『なにが』

ソニック「その、意識しちまうだろ・・・!」

スネークが首からシュルシュルと離れたのを見計らって、ソニックはベッドに仰向けに寝そべった。

ソニック「なんか、疲れたな・・・」

首の解放感に浸りながら、瞳を閉じていると。

ソニック「・・・っ」

身体中にひんやりとした感覚が纏わりついてきた。

ソニック「ちょ、」

スネーク『こんなことも出来る』

目を開けてみると、スネークがソニックの身体中に身体を這わせていた。
長い身体をソニックの足や手に絡ませている。

スネーク『拘束プレイといくか?』

ソニック「おまっやめろ!!」

スネーク『しかしこの口と舌ではキスも上手く出来んな・・・』

身体を動かそうとしたが、スネークの蛇の皮膚の肌触りに力が抜けてかなわなかった。


スネーク『・・・』

ソニックが身体を震わせていると、スネークはすぐに身体を解放してくれた。

スネーク『もとの身体じゃないと、ヤる気が起こらん』

ソニック「・・・」

スネーク『どうした、ナカに突っ込んでほしかったか?』

ソニック「・・・いや、早く戻ってくれないかと思ってね」

スネーク『・・・え?』

ソニック「その身体じゃ、・・・ちゃんと抱いてもらえないだろ」

そう言ってそっぽを向くソニックは、耳まで真っ赤になっていた。

スネーク『・・・戻ったら、沢山抱いてやるから』

ソニック「うっせぇ!!もう寝る!!」

ソニックは布団をガバッと被った。
スネークが身体をくねらせ、布団の中に侵入してくる。

ソニック「寝返りうって踏み潰すかもしれないぜ」

スネーク『そしたら体内の毒を撒き散らしてやるよ』

ソニック「ワオ」

毒が本当にあるのかどうかは知らなかったが、今の二人にはどうでもいいことで。

ソニック「おやすみ」

蛇の頬に軽くキスをした。

***

次の日。

ソニック「・・・ん・・・」

目の覚めたソニックは、目を丸くした。

スネーク「・・・んあ」

スネークが全裸でソニックを抱きしめていたからだ。

ソニック「おっさ・・・戻って、」

スネーク「あ、ホントだ」

ソニック「いや、だから早く服を・・・ぉ!」

更に強く抱きしめられた。

スネーク「沢山抱いてやる約束だったろう」

ソニック「違っあっ、」

スネーク「ちょうどいい、このままヤるか」

ソニック「やめっ朝から盛るなぁ・・・あんん」

噛みつくようにキスをされ、舌を絡められる。

ソニック「んはっ・・・んん・・・♡」

スネーク「やっぱりこっちの身体の方がいい」

ソニック「あんっ・・・すね・・・」

ソニックがその気になった時。

プリン「ちょっとソニック!早く起きるプリ!みんな朝食待って・・」


鍵をかけるのを忘れていた。


ソニック「あ・・・」

スネーク「ん」

プリン「・・・」

自室に入ってきたプリン。
抱き合っているスネークとソニック。

プリン「・・・プリンは何も見てないプリ・・・」

ソニック「ちがっ違うんだ!!プリン待ってくれええぇ!!!!」

自室を出て行くプリンの背後から、ソニックの悲鳴とスネークの苦笑が聞こえた。
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