普段は恥ずかしくて言えない
スマブラ城にはバーが存在する。
毎晩大人の数名が集まって、酒を飲み会話を楽しむのだ。
今晩集まったのは、キャプテンファルコン・ウルフ・ガノンドロフ・スネークだ。
ファルコン「最近益々サムス君が魅力的に思えるんだ・・・」
スネーク「あんな上級のレディーはそうそういないからな。アタックした方がいいと思うぞ」
ウルフ「けっ、女のどこがいいのやら」
ガノンドロフ「ゼルダ姫もなかなか良いと思うがな」
ファルコン「ゼルダ君にはもうリンク君がいるじゃないか!」
ガノンドロフ「だいたい今回は女性の参戦が少ない」
ファルコン「次に新しいスマブラが出来る時はもっと参戦してほしいな!」
ウルフ「・・・どうしたスネーク、もっと飲めや」
スネーク「酒もいいが、俺はどちらかっていうと煙草を吸っている方が落ち着くんだ」
ガノンドロフ「潜入任務中でもこっそり吸うくらいらしいな。ほどほどにせんと」
スネーク「ああ」
スネークが煙草の煙を吐いていると、
ソニック「うっわ、煙草くせぇ」
ソニックがバーに入ってきた。
スネーク「なんだ、まだ起きてたのか」
ソニック「なーんか眠れなくてよ」
スネーク「俺が恋しくなったか?」
ソニック「馬っ鹿、そんなんじゃねぇよ!!」
スネーク「じゃあ何故ここに来た」
ウルフ「そうだぜ、ここは餓鬼が来る所じゃねぇんだよ。とっとと失せな」
ソニック「餓鬼じゃねぇもん!」
ガノンドロフ「オレンジジュース飲むか?沢山あるぞ」
ソニック「だから、餓鬼じゃねぇって!」
ファルコン「よい子は寝る時間だぞ、早くベッドに入るんだな!ハッハッハ」
ソニック「だーかーらぁー・・・!」
ウルフ「酒の一口も飲めない年齢の時点でお前は既に餓鬼なんだよ」
ウルフの言葉にカチンときたソニックはずかずかとスネークの方に歩み寄ると、彼のグラスを引ったくり、ぐいっと数口に分けて酒を飲み干した。
ファルコン「アーーーーーーーッ!!!!」
ウルフ「コイツ・・・やりやがったwww」
ガノンドロフ「なんと無茶なことを・・・」
スネーク「馬鹿、早く吐き出せ!!」
スネークがソニックの肩を掴むと。
ソニック「んぅ~~~~っ・・・ひっく」
ソニックはよろよろと足をその場で動かした。
顔がほんのり赤く染まり始めている。
スネーク「ハリネズミ、おいっ、しっかりしろ!!」
頬をぺちぺち叩いてやると、
ソニック「ぅ~~~・・・ひっく、んぁ・・・すねぇくらぁ~~♡」
ソニックがにへら、と笑った。
ガノンドロフ(酔ってる・・・)
ファルコン(あら可愛い)
スネーク「大丈夫か?どこも気持ち悪くないか?」
ソニック「らいじょーぶらいじょーぶぅ♪」
ウルフ(いや大丈夫じゃねぇだろ)
ソニック「すねぇくのお膝に乗りたいぃ、すねぇくのお膝に乗るのぉー!」
スネーク「え?は、あ」
ウルフ「いいじゃねぇか、乗せてやれよ」
スネークはソニックを抱き上げると、自分と向き合うように膝に座らせた。
ソニック「すねぇくのにおいらいすきぃ~・・・♡」
ガノンドロフ「ぶっ」
スネークの身体にすり寄るように抱きつくソニックに、ガノンドロフは思わず酒を噴き出してしまった。
ガノンドロフ「いつもの彼とは思えないな・・・」
ファルコン「酔ったことで本音が出たんだな!」
ファルコンの言葉に、スネークは携帯をポケットから取り出すと、こっそり録音を始めた。
スネーク「ハリネズミ、」
ソニック「あ~~その声っ!すねぇくの声らいすきぃ♡」
ソニックがはしゃぐ子どものように足をばたつかせる。
ウルフは笑いを堪えるのに必死だった。ファルコンは既ににやついている。
ガノンドロフ「・・・ソニックは、スネークが好きなのか?」
ソニック「うん、らいすきらよぉ♡いつもオレを押し倒してくるおっきいからだも、オレのお尻につっこんでくれるおっきいち○○もぜんぶぜーんぶすきぃ♡」
スネークは恥ずかしくなり、片手で前髪を掻き上げた。
ウルフ「なんだお前ら・・・かなり進んだ関係だったんだな」
ファルコン「そうか・・・そうだったのか・・・」
スネーク「・・・否定はしない」
ソニック「すねぇく、ちゅーしようぜ!」
スネーク「・・・よせ、人前だ」
ソニック「ちゅーしてくれよぉ!ちゅーするのぉ!」
ウルフ「いいじゃねぇか、やってやれよwww」
ファルコン「ここまできたらいっぱい見せつけてほしいね!!」
スネーク「アンタらも酔ってるな?」
ガノンドロフ「ほら、ソニックが待っているぞ」
スネークは溜め息をつくと、吸っていた煙草を灰皿に沈め、ソニックに顔を近づけキスをした。
ソニック「ん・・・」
ファルコン「フーーーッ♪」
ファルコン達はにやにやしながら携帯で写真を撮りだした。
ファルコン「いやぁお似合いのカップルだなぁ!」
ウルフ「ほらほら、ディープとか出来ねぇのかぁ?舌使えよ!!」
ウルフの言葉に加え、ソニックがスネークの服を「もっと」と言うように引っ張ってきたので、スネークはソニックの頭を引き寄せると口内に舌を侵入させ、ソニックの舌と絡ませた。
ソニック「ふぅんっ♡ふぐっ、ん、ん、ん、んぅぅ♡」
くちゅくちゅという水音と共に、どちらのものともわからない涎がこぼれ落ちていく。
アルコールの臭いがクラクラする。
ソニック「んん・・・っぷぁぁ」
口を離せば銀色の糸が二人の舌先を繋いだ。
ソニック「すねぇく・・・♡」
うっとりとしたソニックの表情に、スネークの理性がバチコーンと切れた。
ソニックを抱き上げ立ち上がる。
スネーク「悪い、限界だ」
そうしてバーをスタスタと立ち去った。
ソニックは「すねぇくにお持ち帰りされちゃうぅぅ♡」と喜んでいた。
ガノンドロフ「・・・行ってしまった・・・」
ウルフ「好きな奴のあんな顔みたら、そりゃヤりたくなるわな」
ファルコン「ソニック君があんなに可愛いとは知らなかったなぁ!スネーク君が羨ましいよ!」
***
翌朝。
ソニック「うー・・・頭痛ぁ・・・って・・・あるぇ?」
目が覚めたソニックは、自分がスネークの自室のベッドにいることに驚いた。
ソニック「なんで・・・オレ・・・」
スネーク「起きたか?」
そこで初めて、スネークが全裸でベッドに座り煙草を吸っていることに気がついた。
ソニックは瞬時に全てを悟った。
ソニック「おま・・・またシたのか・・・」
スネーク「お前から誘ってきたんだからな」
スネークは携帯に手を伸ばすと、昨晩の録音をソニックに聴かせたり、ファルコン達が送ってくれた写真を見せたりした。
ソニック「はわわわわわわわわ」
スネーク「酒なんて飲むからだぞ、馬鹿者め」
ソニック「・・・」
羞恥に顔を赤らめながら、ソニックは俯いた。
さっきまで被っていた毛布をぎゅっと握り締める。
スネーク「酔ってる時はあんな冗談言えるんだな。正直驚いた」
ソニック「・・・冗談じゃ・・・ないもん」
スネーク「?」
ソニック「・・・好きだもん・・・アンタの身体も、声も、においも、心も、全部、全部・・・」
スネーク「本当かッ」
ソニック「うっ、嬉しそうな顔すんなバーカ!!!」
ガバッと毛布に潜るソニック。
また彼が酔う機会があれば、今度はもっと本音を聞き出してやろうと思うスネークであった。
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