Epispde.3
夢小説設定
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あっさりと断ったが、それで男達が納得する訳もなく。
「いーじゃんいーじゃん! ちょーっと一緒に付き合ってくれるだけでいいんだからさぁっ」
「……」
口調のせいもあってか、何だか次第に鬱陶しくなってきた。レオンが真夜中に出掛ける時に気を付けろ言うのは、こういう奴らに注意しろという事だったのだろう。
黙っていると、大柄な男が何処かに連れて行こうと右手を取って引っ張る。
「黙ってるのはOKって事だよね? じゃあ行こ──」
カチャンッ。
言葉と重なる音に気が付いた大柄な男が振り向くと、小柄な男の額の先に漆黒の拳銃が構えられていた。
「おい……相棒……っ」
「僕に触れないでよね。それ以上その汚らしい手で握ってるとお仲間の、いや君達の周りが血の海になるけどいいの?」
怯える小柄な男。そして余裕の笑みを浮かべるランス。しかしそれが気に喰わなかったらしい大柄の男は、急に態度を豹変させる。
「はあぁ? 優しくして言ってやったのに偉そうに触れるなだぁ? ガキのくせして調子付いてんじゃねぇぞ!」
急に掌を返し、荒々しい口調で吠える。このままいけば殴られそうな勢いだったが、
「ま、待て相棒! よく見たらコイツ、スターウルフの所に居やがった小娘だぞ!?」
小柄な男は滅多に姿を現さないスターウルフの彼女を知っていたらしい。更に額に拳銃を向けられているので、足がガクガクと震えている。
「スターウルフだと?!」
「何だったら僕に殺されるんじゃなく、スターウルフの正式メンバーに連絡してあげても構わないけど?」
撃鉄を起こし、引き金に指を掛けて準備を整える。その仕種を見た大柄の男は、悲鳴のように叫ぶ。
「ど、どっちも願い下げだ! に、逃げるぞ!」
彼は隙を突いて小柄な男の手を引っ張り、そそくさと逃げて行った。