Episode.2
夢小説設定
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頭が混乱してきた。「ありがとう」と言うのが感謝の意で、行動ではないのか。そう思いながらもどういう行動をレオンが求めているのかを考える。
「何も悩む必要はないだろう? 何なら私の部屋に行って二人きりになっても良いのだが」
「え、と……?」
全くレオンの言う事の意味を理解していない様子のランスを見て、彼は呟く。
「仕方あるまい。……正解は」
言った刹那、ぐっと右腕を引かれ、思わずランスがレオンの抱き着く形になる。更にそこにレオンの両腕がランスの腰に回されて、逃げ場が完全に無くなってしまう。
「ちょっ、レオン……!?」
レオンとランスの状態にパンサーは口笛を一つ吹き、ウルフは溜息を吐いた。
「ククク。こうして抱き着いて〝寂しかった〟などと言えば、私は満足していたと言うのに」
しかし彼女にとっては、寂しいどころの問題ではなかった。
何故か緊張して顔が熱くなり、鼓動が早まっている。
「あ、あ、あのさ、リーダーも新入りも見てるし。離して、ね?」
二人に見られている。それがランスの恥ずかしさを倍増させ、離れようという行動にさせた。
「クククク、随分と顔が紅潮しているな。興奮するのか? それとも……恥ずかしいのか?」
今のランスの状態をレオンは明らかに楽しんでいる。
「いや、あの……」
俯いて挙動不審になっているランスの顎を彼はくい、と指で顔を見合わせるような位置まで持ち上げた。
「ククク。普段の態度ではない反応をしてくれるお前は……実にこれからが楽しみだよ」
言うと、顎を持ち上げていた指や腰に回していた片腕を離す。どうやら今回はこれで納めてくれるらしい。
気が付くと、湯気が出ているんじゃないかと思う位にランスの身体は熱くなってしまっていた。