ギャンブル・デート
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彼はいつになく、真剣な顔をしていた。どうやら彼にとっては本気のギャンブルらしい。
どうして、自分なんかに認められたいが為にそんな顔をするのか。ランスは密かに動揺していた。
「そのデートが終わっても、まだランスが俺を認めてくれないと言ったなら、俺は今後二度と、君を口説くような真似はしない」
「もしも認めたら?」
「そうだな~。じゃあ、またデートしてもらおうかな」
「!」
デートを嫌がるよりも先に、何だか代償の価値の差に違和感を感じた。
もし自分がこのまま認めなかったら、彼は賭けの敗者となり、二度と話し掛ける事はない。それは彼にとって損になる。
それなのに、ランスが敗者になったらデートだけなんていうのは──これでは釣り合わない。
「待って」
「ん?」
「納得行かない。代償が不公平だ。だから……万が一、僕がキミを認めたなら、君の言う事何でも聞く」
「フフ、意外だね。あえて君の方を有利にしておいたのに」
「勝負に手加減は要らない。正々堂々と賭けてやる」
「分かった。それじゃあ、日時は3日後の正午。コーネリアの遊園地入口で集合ね」
ランスは気合いを入れて「おぅっ」と返した。
あくまでもギャンブル。勝負だから承諾したのだ。普段のランスならば、絶対に断っていた話だろう。