スターフォックス(前編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
自然と口角が上がってしまっていた。
ランスもピグマの事をかなり嫌悪している。今も昔も。
そんな彼が不審者扱いされるとは、彼女にとっては愉快以上の何物でもない。
金にばかり執着し、人の信頼を裏切り過ぎているからこんな展開になったら喜ばれる。
ざまぁみろ。
もっとも、彼の性格を考えると全く気にしてもなさそうだが。
「……でも、それならスターフォックスは来る必要は無いんじゃ」
「奴等はピグマを追い出した事を知りません。だから、此処に居ると思って来やがると思います」
スターフォックスは、ずっとスターウルフの好敵手である同業チーム。特にウルフはそう思っているらしい。
ランス自身は彼等にまだ会った事はないが、ウルフ達が随分と手こずっているのをよく知っている。
まさかピグマは、そのスターフォックスにも何か仕掛けたのだろうか。敵とは言え、大嫌いな彼に何かされていたのなら哀れな話だ。
「じゃあ、行こうか」
「え……まさか」
「彼等に一度会ってみたかったんだ。僕も行って来る」
言って、ランスは笑みを浮かべる。そして、コモンルームから嬉しそうに出て行った。
「あっ! でもランスさんが怪我でもしたら、俺が親分に半殺しにされちまう……って、遅かったか」
がくりと項垂れる、ならず者であった。