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Very Short Story.01 添い寝
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「し、しし、失礼します」
何故、こんな事になったのだろう。
ランスはどういう訳か、レオンに添い寝をする事になってしまった。
「何をそんなに緊張している。ただの添い寝だぞ」
「ただの添い寝など存在しません」
「そして何故に敬語なのだ」
「だって! レオンの寝姿を拝めるとか、こんな機会ないよ! いつも長くても三時間しか寝てないの、僕知ってるんだからね!?」
「……」
「あ。いや、その……見損なった?」
「問題ない。ほら、寝るぞ」
するりとレオンは彼女の腰に手を回して、そのままお互いに向かい合って寝転ぶ形になる。
ランスの身体は、岩のように硬くなっていた。
「何か、やっぱり緊張する」
「そうか? 私は全くいつも通りだが」
「……もしかしてこれ、緊張じゃなくて、レオンにドキドキしてるのかな」
「!」
「そうだったら……良い、なぁ……」
ゆっくり目を閉じ、眠りの世界に向かう彼女を見届ける。
その後、レオンは小さく呟く。
「それだけで良いのか。私だったら、それ以上の事も望むが……今回はお前の寝顔に免じて、収めておいてやろう」
起こさないようにランスの頭を撫でると、レオンもまたゆっくりと瞼を閉じた。
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