騒動
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『は?』
フォックス以外の全員が、眉をひそめた。
「だから! 俺の貯金箱が盗まれたんだって!」
一生懸命に話しているのは分かるんだけど、あまりにも内容が予想外過ぎた。他のみんなもあっけらかんとしている。
それにしても、こんな事でフォックスってムキになるんだ……。
「はっ、くだらねぇ!」
ウルフはやはり不機嫌になってぶっきらぼうに言い放った。
「八つ裂き決定だな、クク」
「あ、レオン、それ俺も参加しても良ーい?」
レオンとパンサーは明らかに、フォックスを八つ裂きにしようとしている。……困ったな。
スターウルフの三人は、すっかり黒いオーラのようなものを背後に纏っている。
「ちょっ、待て! すごく大変な事なんだよ! あそこには俺の全財産が」
「大変なのはお前の頭だろ」
「普通は銀行とかに預けると思うけど。確か、任務の報酬も振込でしょ?」
「まぁ、そうなんだけど。俺は落ち着かないんだ! 財産が近くに無いと不安になる」
「じゃあもしかして、毎回引き出してるの?」
「……うん」
正直、貯金箱に入る全財産ってあんまり無さそうよね。任務で得る収入が少ないか、彼の浪費が酷いのか。
「とりあえず心当たりがありそうな場所に探しに行こうよ。こんなトコに居ても、何にも進まないと思うしっ」
言って、メカニックのスリッピーが扉(壊されている)の方を指で示す。
確かに、此処で考えてるよりは探した方が良い。
「俺達は知らねぇからな!」
舌打ちをして、ウルフは冷たく言った。
という訳で、あたし達はスターフォックスの母艦・グレートフォックス全体を探し回った。