「おいパンサー、あの女から何か聞き出せたか？」
「乱暴な言い方はよしてくれよ旦那、あの子からは名前しか聞き出せてない」
「ハァ？…確かにテメェみたいな下心丸出しの野郎に詰め寄られりゃあな…」
「なっ…下心丸出しは無いんじゃない？でも、あの子は悪い子じゃないと思うぜ？何となく、見てるとそんな感じなんだ」
パンサーの言葉に、ウルフはレオンと少女を見る。
「…あなた、レオンさんって言うんでしょ？私は星砂、よろしくね」
「…何故私に着いてきた？こんなならず者の溜まり場に行き着くとは思わなかったのか？」
「…レオンさん、私を助けてくれたから」
助けた記憶などない、レオンは星砂と出会った星で暗殺しかしていない。
補足をするように星砂はまた語り出す。
「レオンさんがやっつけてくれた奴は、私にとても酷い仕打ちばかりしてきたの…レオンさんが来てくれなかったら私は今頃も…」
「私は依頼を受け、それを実行したまでだ。貴様を助けたつもりはない」