5.岐れ道
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「東雲舞美」
アカギは彼女の名を呟いた。
(あんたはオレと一緒にいると、危険だ)
市川との戦いでアカギのためだけに自分を賭けた舞美のことを思い浮かべると、そう思わずにはいられない。
それはアカギが舞美に興味を抱いたのと同時に、彼女から離れることを決めたきっかけであった。
自分のせいで舞美が自ら危険に飛び込んでくるのなら、もう会わない方が良いだろう、と。
(——東雲は危うい)
以降舞美の元に、アカギが訪れることはなかった。
再び彼の名を聞くその日まで、彼女はひとり、待ち続けることになる。
5.岐れ道〈完〉