5.岐れ道
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「東雲も、来な」
アカギはすれ違いごしにそう言い、縁側を少し歩いた。舞美はすぐさま立ち上がり、南郷や安岡に続いてアカギの後ろをついていく。
真っ暗な空には沢山の星が散りばめられている。そんな中、アカギは一言、「今のはイカサマだ」と呟いた。
「イカサマ…?」
「ああ…」
アカギは舞美にも分かるように説明する。
「市川は自分が積んだ山を全て覚えていて、状況に応じて例えば前局のリンシャンツモなどの時に自分の山の好きな牌を自在にツモれるってことだ」
リンシャンだろうがリーチ一発だろうが全て自由自在。
「そんなの、勝てないんじゃ……?」
舞美は、アカギの横顔に冷や汗を発見して、妙に不安を煽られた。彼は紛れもなく苦戦している。あの市川がイカサマを使い始めれば、もう打つ手はないのだろうか。
「クク…」
それでも流石アカギと言うべきか。汗を浮かべながらも、彼は笑ったのだった。
「……出目しだいさ」
次の局のサイコロの出目によって、市川の前に山がどれだけ残るかが決まる。舞美はすぐに察することができた。まず大前提として、アカギは次のサイコロで良い目を出さなくてはならない。それができなければ、もう終わり。
舞美はぞっとして、アカギを見つめた。
アカギはすれ違いごしにそう言い、縁側を少し歩いた。舞美はすぐさま立ち上がり、南郷や安岡に続いてアカギの後ろをついていく。
真っ暗な空には沢山の星が散りばめられている。そんな中、アカギは一言、「今のはイカサマだ」と呟いた。
「イカサマ…?」
「ああ…」
アカギは舞美にも分かるように説明する。
「市川は自分が積んだ山を全て覚えていて、状況に応じて例えば前局のリンシャンツモなどの時に自分の山の好きな牌を自在にツモれるってことだ」
リンシャンだろうがリーチ一発だろうが全て自由自在。
「そんなの、勝てないんじゃ……?」
舞美は、アカギの横顔に冷や汗を発見して、妙に不安を煽られた。彼は紛れもなく苦戦している。あの市川がイカサマを使い始めれば、もう打つ手はないのだろうか。
「クク…」
それでも流石アカギと言うべきか。汗を浮かべながらも、彼は笑ったのだった。
「……出目しだいさ」
次の局のサイコロの出目によって、市川の前に山がどれだけ残るかが決まる。舞美はすぐに察することができた。まず大前提として、アカギは次のサイコロで良い目を出さなくてはならない。それができなければ、もう終わり。
舞美はぞっとして、アカギを見つめた。