19.棚牡丹*
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その後、ちょっかいをかけてくるアカギに対して、続きはお風呂出てからね、と言ったのは覚えている。
溜まったツケを払わされるのは覚悟の上だ。
一足先に入浴を終え髪を乾かし、布団に戻るとアカギはもう胡座をかいて舞美を待っていた。あからさまな雰囲気で逆に身を任せづらい。どんな風に始まってどんな風に終わるのかなんていうのも、まだ慣れないものである。
そんな舞美に気づいたのか、はたまたアカギの性質によるものなのか。
彼は言った。
「来ないの?」
その瞬間、場はいつものようにアカギに支配される。
舞美もなんだかんだ、嬉々として甘ったるい空気の一部に溶け込んだ。
おびき寄せられるようにして近づく。
そうすると動物をあやす時のように頭を撫でられるので、うつむいてされるがままになった。
あながち間違ってはいないのだ。
今から動物的行為が為されるんだから。
彼の手のひらにすりすりと頬を寄せる。
滑らかなこの手は牌以外のものもつまむ。
器用な動きはいつも女を翻弄する。
この後どんな酷いことをされるんだろう、してくれるんだろうと考えてしまうのも仕方ない。
が、今日に限って、アカギは急いで舞美を脱がせるようなことはしなかった。
「もっとこっち」
「わ、」
ぐっと腰を掴まれ、さらに引き寄せられ、どきん、と危なげに鼓動が刻まれた。
こうやって小さな一挙一動にどきどきさせられるくらいなら、いっそ一気にひん剥かれた方が幾分か気が楽だ。
目を合わせると、アカギはふっと笑みを浮かべた。
「あんた、相当かわいいよ」
舞美はありきたりな言葉に赤面した。
他の男じゃこうはならない。
アカギがこんな風に自分だけを見て言ってくれるからこんなに恥ずかしいわけで。
「もう……」
それは分かっているけれども、たった一言ですぐ赤くなるなんてアカギに思われたくない。
そう思えば思うほど、自分の顔色なんてコントロールできなくなってくる。
「ね、ほら。そういうところ」
全てお見通しだと言わんばかりに目を細めるアカギ。
観念して手で顔を覆おうとした舞美に、彼はさらに追い討ちをかける。
「あんたの顔好きなんだけど……見せてくれないの?」
溜まったツケを払わされるのは覚悟の上だ。
一足先に入浴を終え髪を乾かし、布団に戻るとアカギはもう胡座をかいて舞美を待っていた。あからさまな雰囲気で逆に身を任せづらい。どんな風に始まってどんな風に終わるのかなんていうのも、まだ慣れないものである。
そんな舞美に気づいたのか、はたまたアカギの性質によるものなのか。
彼は言った。
「来ないの?」
その瞬間、場はいつものようにアカギに支配される。
舞美もなんだかんだ、嬉々として甘ったるい空気の一部に溶け込んだ。
おびき寄せられるようにして近づく。
そうすると動物をあやす時のように頭を撫でられるので、うつむいてされるがままになった。
あながち間違ってはいないのだ。
今から動物的行為が為されるんだから。
彼の手のひらにすりすりと頬を寄せる。
滑らかなこの手は牌以外のものもつまむ。
器用な動きはいつも女を翻弄する。
この後どんな酷いことをされるんだろう、してくれるんだろうと考えてしまうのも仕方ない。
が、今日に限って、アカギは急いで舞美を脱がせるようなことはしなかった。
「もっとこっち」
「わ、」
ぐっと腰を掴まれ、さらに引き寄せられ、どきん、と危なげに鼓動が刻まれた。
こうやって小さな一挙一動にどきどきさせられるくらいなら、いっそ一気にひん剥かれた方が幾分か気が楽だ。
目を合わせると、アカギはふっと笑みを浮かべた。
「あんた、相当かわいいよ」
舞美はありきたりな言葉に赤面した。
他の男じゃこうはならない。
アカギがこんな風に自分だけを見て言ってくれるからこんなに恥ずかしいわけで。
「もう……」
それは分かっているけれども、たった一言ですぐ赤くなるなんてアカギに思われたくない。
そう思えば思うほど、自分の顔色なんてコントロールできなくなってくる。
「ね、ほら。そういうところ」
全てお見通しだと言わんばかりに目を細めるアカギ。
観念して手で顔を覆おうとした舞美に、彼はさらに追い討ちをかける。
「あんたの顔好きなんだけど……見せてくれないの?」