18.金輪際
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舞美は冷たい雨に打たれて憔悴しきっていた。どのくらいかな? アカギに振られてどのくらい経った? 分からない。唯一、ただ涙だけが枯れないでいる。
かなり長いように感じるけれど、夜はまだ明けない。たとえ朝だとしても、こんなに真っ暗な空ならそれこそ誰にも分からない。アカギがいないと時間が流れないだなんて、知らなかった。
雷は舞美を責めるように鳴り続ける。光と音との時差が短くなってきた。ここにいると危ないかもしれない。でも動かない。駄目、今はどこにも行けない。行ける気がしない。
舞美は膝を抱え、鼻をすんと吸ってから、そのひざ小僧におでこをくっつけるようにして伏せた。
***
「……見つけた」
かなり長いように感じるけれど、夜はまだ明けない。たとえ朝だとしても、こんなに真っ暗な空ならそれこそ誰にも分からない。アカギがいないと時間が流れないだなんて、知らなかった。
雷は舞美を責めるように鳴り続ける。光と音との時差が短くなってきた。ここにいると危ないかもしれない。でも動かない。駄目、今はどこにも行けない。行ける気がしない。
舞美は膝を抱え、鼻をすんと吸ってから、そのひざ小僧におでこをくっつけるようにして伏せた。
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「……見つけた」