12.一本気
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「ほ、本気って……いつから」
「さあね。気がついたらこうだった」
アカギは首を傾げた。
「今思うと、13の時からかな」
舞美は絶句する。だったら、あの時既に両思いだったかもしれないってことだ。ただ、アカギがそれを自覚していなかっただけで。
アカギに想われていた、というだけで舞美は舞い上がるような気持ちになる。というより、現在進行形で好かれているわけで……。
(すきって……アカギがすきって言った……)
舞美は改めて茹でダコになる。すると、
「さて」
と、アカギは意地悪な顔になった。
「あんたの方はどうなの」
「え?」
「あんたから、まだ何も聞いてない」
冷や汗が出そうになる。舞美は目を伏せた。
一線を越え、アカギに抱かれても、自分の想いを吐露するというのは別次元。いざ言葉にするとなると、さっきまであんなことをしていたとは言え、今更照れてしまう。
片思いというのは、その年月が長いほど、打ち明けるのに大きな勇気を必要とするらしい。
「わ、わたしも……」
「うん」
アカギの顔が見られないでいると、アカギが「こっち見なよ」と言うので、おそるおそる彼を見上げる。目がぱちりと合った。
「あ……」
「続き」
「え、と、だから」
舞美はごくりと喉を鳴らす。
「すき……、なの」
とうとう、言った。
6年越しの告白。
アカギの反応を確認すると、彼は優しい声で「うん」と言い、舞美の額に軽く口付けた。
無性に照れくさくて、舞美は口がきけない。
それから、アカギはこうぼやいた。
「惚れられてるとは、思ってたけど」
舞美のアプローチはアカギに届いていたらしく、それはそれで恥ずかしくなる。
アカギはクククと笑った。
「でも、あんたの口から聞けてよかった。こういうの、悪くない。」
……その笑顔に、舞美はもう一度恋をするような錯覚に陥った。
何度、同じ人に惚れるのだろうかと自分でも驚いてしまう。けれど、相手が赤木しげるだからだと考えれば、納得もいく。
「わたし、アカギじゃなきゃダメなの」
ぎゅうと抱きしめると、彼は拒まず、こちらをしっかりと抱き返してくれた。
「……知ってる。」
「さあね。気がついたらこうだった」
アカギは首を傾げた。
「今思うと、13の時からかな」
舞美は絶句する。だったら、あの時既に両思いだったかもしれないってことだ。ただ、アカギがそれを自覚していなかっただけで。
アカギに想われていた、というだけで舞美は舞い上がるような気持ちになる。というより、現在進行形で好かれているわけで……。
(すきって……アカギがすきって言った……)
舞美は改めて茹でダコになる。すると、
「さて」
と、アカギは意地悪な顔になった。
「あんたの方はどうなの」
「え?」
「あんたから、まだ何も聞いてない」
冷や汗が出そうになる。舞美は目を伏せた。
一線を越え、アカギに抱かれても、自分の想いを吐露するというのは別次元。いざ言葉にするとなると、さっきまであんなことをしていたとは言え、今更照れてしまう。
片思いというのは、その年月が長いほど、打ち明けるのに大きな勇気を必要とするらしい。
「わ、わたしも……」
「うん」
アカギの顔が見られないでいると、アカギが「こっち見なよ」と言うので、おそるおそる彼を見上げる。目がぱちりと合った。
「あ……」
「続き」
「え、と、だから」
舞美はごくりと喉を鳴らす。
「すき……、なの」
とうとう、言った。
6年越しの告白。
アカギの反応を確認すると、彼は優しい声で「うん」と言い、舞美の額に軽く口付けた。
無性に照れくさくて、舞美は口がきけない。
それから、アカギはこうぼやいた。
「惚れられてるとは、思ってたけど」
舞美のアプローチはアカギに届いていたらしく、それはそれで恥ずかしくなる。
アカギはクククと笑った。
「でも、あんたの口から聞けてよかった。こういうの、悪くない。」
……その笑顔に、舞美はもう一度恋をするような錯覚に陥った。
何度、同じ人に惚れるのだろうかと自分でも驚いてしまう。けれど、相手が赤木しげるだからだと考えれば、納得もいく。
「わたし、アカギじゃなきゃダメなの」
ぎゅうと抱きしめると、彼は拒まず、こちらをしっかりと抱き返してくれた。
「……知ってる。」