有知の少女、再会の青年*
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が、その日。
夜道を散歩していた時のこと。
私は、見覚えのある白い髪が向こうの曲がり角を曲がるのを見かけてしまった。
普通、白髪というのは歳を重ねた人々のものであると昔から決まっている。
しかし、その背中はお年寄りとは思えないほどたくましかった。
私には、ある1人のことしか頭になかった。
まさか、と思う。
私の願望による見間違いでしょ。
……でも、可能性は0じゃない。
気がつくと、私はその曲がり角に向かって歩き始めていた。とりあえず後をつけよう。
足音も隠さず角を曲がると、その人はまたもう一つ別の角を曲がるところだった。
私は走る。
と、その角を曲がった瞬間、待ち伏せしていたその人と鉢合わせになった。
「わっ!」
止まり切れず、胸元に突っ込んでしまう私。
その人は私の突進に揺れることなく、受け止めてくれた。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて顔を上げると、私は叫んだ。
「あっ!」
そして、その名を叫ぶ。
「あ、赤木くんっ⁉︎」
ほ、本当に彼だった。
「……あらら」
大人びた赤木くんは相変わらず格好良かった。
背も伸びて、スタイルも抜群。
「また尾行 けられたかと思ったら、あんただったとはね」
私はあまりのことに胸がいっぱいになった。
「赤木くん、私のこと覚えててくれたの?」
「フフ……もう “病気” は治った?」
突然の発言に顔を赤くする私。
「もう! 流石に騙されないからね」
「残念」
私は、赤木くんをじっと見た。
この様子だと、私が嫌いになったから来てくれなくなっちゃったとか、そういうわけではないらしい。
私は勇気を振り絞って尋ねた。
「あの……この後、時間ある?」
赤木くんは私を見下ろした。
「あるけど」
心の中でガッツポーズをする。
「じゃあ、私の家に寄っていってよ」
「……良いの」
「もちろん。赤木くんならいつでも大歓迎」
「へぇ」
夜道を散歩していた時のこと。
私は、見覚えのある白い髪が向こうの曲がり角を曲がるのを見かけてしまった。
普通、白髪というのは歳を重ねた人々のものであると昔から決まっている。
しかし、その背中はお年寄りとは思えないほどたくましかった。
私には、ある1人のことしか頭になかった。
まさか、と思う。
私の願望による見間違いでしょ。
……でも、可能性は0じゃない。
気がつくと、私はその曲がり角に向かって歩き始めていた。とりあえず後をつけよう。
足音も隠さず角を曲がると、その人はまたもう一つ別の角を曲がるところだった。
私は走る。
と、その角を曲がった瞬間、待ち伏せしていたその人と鉢合わせになった。
「わっ!」
止まり切れず、胸元に突っ込んでしまう私。
その人は私の突進に揺れることなく、受け止めてくれた。
「ご、ごめんなさいっ」
慌てて顔を上げると、私は叫んだ。
「あっ!」
そして、その名を叫ぶ。
「あ、赤木くんっ⁉︎」
ほ、本当に彼だった。
「……あらら」
大人びた赤木くんは相変わらず格好良かった。
背も伸びて、スタイルも抜群。
「また
私はあまりのことに胸がいっぱいになった。
「赤木くん、私のこと覚えててくれたの?」
「フフ……もう “病気” は治った?」
突然の発言に顔を赤くする私。
「もう! 流石に騙されないからね」
「残念」
私は、赤木くんをじっと見た。
この様子だと、私が嫌いになったから来てくれなくなっちゃったとか、そういうわけではないらしい。
私は勇気を振り絞って尋ねた。
「あの……この後、時間ある?」
赤木くんは私を見下ろした。
「あるけど」
心の中でガッツポーズをする。
「じゃあ、私の家に寄っていってよ」
「……良いの」
「もちろん。赤木くんならいつでも大歓迎」
「へぇ」