無頼な恋
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「え?」
オレが聞き返すと、東雲はぷいとそっぽを向いた。
「みんな、気付くの遅いんだよ……私は前から知ってたもん」
……ん?
いま東雲は、オレを褒めてるんだよな?
それなのに、頰を膨らますようにして不機嫌さを表現している。
見たことのない彼女の表情に、オレはたじろいだ。
「そう、なのか?」
横顔を見つめると、東雲はむすっとしながらもこちらに視線を寄越し、それから困ったように眉を下げた。
「……やっぱり、今のなし」
なんだそれ、反則だろ。
「それはできない」
「やだ、聞かなかったことにして……」
「それは難しいな。簡単に忘れられもできなさそうだ」
オレは東雲を少しいじめてみる。
「なんで、急にそんなこと言うんだよ?」
「そ、そんな深い意味はないの」
オレが初めて東雲をそういう目で見るようになってから、三国志を使って近づき、色々と仲良くしてきたつもりだが……。
もしかして、彼女もそろそろオレを意識し始めているとか……そういうことだろうか。
「本当に、なんの意味もないのか?」
さらに聞くと、東雲は机に顔を伏せた。
「おい、どうしたよ」
「なんでもないの!」
顔を伏せながら、ふるふると首振ってやがる。
かわいい。もっといじめたくなるだろ。
オレは東雲にこそっと囁いた。
「もしかして、照れてるのか?」
「う、ぁ、違います……!」
違うってことはないだろ。
そう思ったが、これ以上いじめるのは可哀想な気もしてきたので、心の中にしまっておいた。
「もー……」
東雲は顔を横に向け、横目でこちらを睨んでくる。
その様子に胸がきゅっと縮む。
絶対他の男には見せたくないな、この顔は。
もしこれがオレだけに見せる表情だったら、オレはどんなに幸せだろうか。
オレが聞き返すと、東雲はぷいとそっぽを向いた。
「みんな、気付くの遅いんだよ……私は前から知ってたもん」
……ん?
いま東雲は、オレを褒めてるんだよな?
それなのに、頰を膨らますようにして不機嫌さを表現している。
見たことのない彼女の表情に、オレはたじろいだ。
「そう、なのか?」
横顔を見つめると、東雲はむすっとしながらもこちらに視線を寄越し、それから困ったように眉を下げた。
「……やっぱり、今のなし」
なんだそれ、反則だろ。
「それはできない」
「やだ、聞かなかったことにして……」
「それは難しいな。簡単に忘れられもできなさそうだ」
オレは東雲を少しいじめてみる。
「なんで、急にそんなこと言うんだよ?」
「そ、そんな深い意味はないの」
オレが初めて東雲をそういう目で見るようになってから、三国志を使って近づき、色々と仲良くしてきたつもりだが……。
もしかして、彼女もそろそろオレを意識し始めているとか……そういうことだろうか。
「本当に、なんの意味もないのか?」
さらに聞くと、東雲は机に顔を伏せた。
「おい、どうしたよ」
「なんでもないの!」
顔を伏せながら、ふるふると首振ってやがる。
かわいい。もっといじめたくなるだろ。
オレは東雲にこそっと囁いた。
「もしかして、照れてるのか?」
「う、ぁ、違います……!」
違うってことはないだろ。
そう思ったが、これ以上いじめるのは可哀想な気もしてきたので、心の中にしまっておいた。
「もー……」
東雲は顔を横に向け、横目でこちらを睨んでくる。
その様子に胸がきゅっと縮む。
絶対他の男には見せたくないな、この顔は。
もしこれがオレだけに見せる表情だったら、オレはどんなに幸せだろうか。