無頼な恋
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とりあえずは、昼ごはんの時間まで、オレの心臓はもったようだ。オレが自分の席で弁当を開くと、東雲は女子グループの方へ駆けていった。じゃあ、オレも屋上かどこかに行くか。
……って、なんだよ、おまえら?
オレの机の周りに数人の男が集まってきた。
彼らとはたまにこうして昼を一緒に食べたりする。でも今日はやけににやにやしているな。
「工藤さ、女子とも話すんだな」
「え?」
「東雲さんと仲よさそうだったじゃん。みてたよ」
オレたち、側から見たら仲よさそうに見えるのか……?
「いつもクールにしてるけど、工藤も男なんだなあ」
「……アイツとは、そういうのじゃないから」
「そういうのって、どういうの?」
「いや、だから、それは」
オレは言葉に詰まって、「どうでもいいだろ、そんなこと」と米を箸でつまんで口へ運んだ。
今日ものりたまは美味しい。
「ていうかさ、確かに東雲かわいいよね。大人しいし」
「でも、多分、今まで誰とも付き合ってないよな」
「……ふーん」
オレは珍しく相槌を打った。なるほど、東雲には今のところ彼氏はできたことがない、と。もちろん今も彼氏などいないはずだよな。ふむ、これは有益な情報を得た。
「おまえらさ、ぶっちゃけ東雲さんってアリだよな?」
「アリアリ」
「うん、全然付き合いたい。けど、オレあんまり話せないんだよな」
「確かに。接点がないし、東雲って男子とあんまり話さない気がする」
「ていうか、思ったより人気あんじゃん。東雲さんのかわいさってあんまり知られてないかと思ってた」
「これが隠れモテってやつか。……じゃあ、オレ、試しに狙ってみようかな」
男達が頰を緩めながらそんな話を続けるので、オレはたまらなくなって、咳払いをしてから言った。
「それはダメだっ……」
「え?」
「え、なんで?」
「いや、とにかく、アイツはダメっ……!」
「え、なに、結局工藤って東雲のこと好きなの?」
「違う……! 全然違うっ」
オレは必死になり過ぎない程度に必死になって否定した。男たちは「ふーん?」と分かったような顔をしてにやつくばかり。
一方オレはなんとか無表情を装って弁当を食べ続けた。
あ、向こう側に東雲が見える。
彼女はどんな弁当を食べているのだろう。
もしかして、自分で作っていたりするのか?
もし東雲に、オレがこうして見てしまっていることがバレたら……どんな反応をされるんだろう。
「あ、工藤もしかして今東雲見てる?」
「み、見てねえっ……!」
慌ててオレは目を逸らす。
こいつら、意外と鋭いのか……?
……って、なんだよ、おまえら?
オレの机の周りに数人の男が集まってきた。
彼らとはたまにこうして昼を一緒に食べたりする。でも今日はやけににやにやしているな。
「工藤さ、女子とも話すんだな」
「え?」
「東雲さんと仲よさそうだったじゃん。みてたよ」
オレたち、側から見たら仲よさそうに見えるのか……?
「いつもクールにしてるけど、工藤も男なんだなあ」
「……アイツとは、そういうのじゃないから」
「そういうのって、どういうの?」
「いや、だから、それは」
オレは言葉に詰まって、「どうでもいいだろ、そんなこと」と米を箸でつまんで口へ運んだ。
今日ものりたまは美味しい。
「ていうかさ、確かに東雲かわいいよね。大人しいし」
「でも、多分、今まで誰とも付き合ってないよな」
「……ふーん」
オレは珍しく相槌を打った。なるほど、東雲には今のところ彼氏はできたことがない、と。もちろん今も彼氏などいないはずだよな。ふむ、これは有益な情報を得た。
「おまえらさ、ぶっちゃけ東雲さんってアリだよな?」
「アリアリ」
「うん、全然付き合いたい。けど、オレあんまり話せないんだよな」
「確かに。接点がないし、東雲って男子とあんまり話さない気がする」
「ていうか、思ったより人気あんじゃん。東雲さんのかわいさってあんまり知られてないかと思ってた」
「これが隠れモテってやつか。……じゃあ、オレ、試しに狙ってみようかな」
男達が頰を緩めながらそんな話を続けるので、オレはたまらなくなって、咳払いをしてから言った。
「それはダメだっ……」
「え?」
「え、なんで?」
「いや、とにかく、アイツはダメっ……!」
「え、なに、結局工藤って東雲のこと好きなの?」
「違う……! 全然違うっ」
オレは必死になり過ぎない程度に必死になって否定した。男たちは「ふーん?」と分かったような顔をしてにやつくばかり。
一方オレはなんとか無表情を装って弁当を食べ続けた。
あ、向こう側に東雲が見える。
彼女はどんな弁当を食べているのだろう。
もしかして、自分で作っていたりするのか?
もし東雲に、オレがこうして見てしまっていることがバレたら……どんな反応をされるんだろう。
「あ、工藤もしかして今東雲見てる?」
「み、見てねえっ……!」
慌ててオレは目を逸らす。
こいつら、意外と鋭いのか……?