無頼な恋
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気がつけば、何故か彼女が目の端に映るようになっていた。
いや、むしろオレが無意識に東雲を探してしまっているみたいに……。
まさか。そんなはずがない。
これは別にそんな大袈裟な感情ではないだろ。
そもそもオレが初めて彼女を知ったきっかけは、大したものではないし。
それはとある歴史の授業のこと。
担当の教師が休んだ際、オレたちは学習と称され、映画三国志のDVDを観ることとなった。
オレは以前三国志を読んだことがあったから楽しんでそれを観ていたが、てっきり自習になると思っていた生徒たちはグチグチ文句を抜かしていた。
観もせずにつまらないと決めつけて文句を垂れる奴らに正直イラつきはした。ある女の声が聞こえたのは、その時だった。
「私、三国志の小説をちょっと読んだことあるんだけど、結構面白いよ?」
ぱっとその声のした方を見てみると、それは単なる女子同士の会話だった。
「そうなの?」
「うん」
電撃が走った。
あまりにもその彼女の笑顔が可愛くて——じゃなかった、そう、自分の趣味が合いそうなやつに初めて出会ったからだ。
こんなやつもいるんだな。
オレはそいつに少しだけ、興味をもつ。
そう。たったこれだけだ、彼女を知ったきっかけってやつは。少し気になったっていうだけ。
東雲は割と大人しい性格で、彼女が男と話している場面は中々見かけない。オレも女とはあまり話さないものだから、結構オレと似ているのかもしれない。
ま、彼女の周りにはオレと違って女友達がいて、オレが立ち入る隙なんてないけど。
それに、女子のほとんどはまだオレのことを怖がっているらしい。大人しい東雲のことだ、彼女もオレを恐れているに違いない。
そう思って、オレは特に東雲と関わることもなく、今まで過ごしてきた。
いや、むしろオレが無意識に東雲を探してしまっているみたいに……。
まさか。そんなはずがない。
これは別にそんな大袈裟な感情ではないだろ。
そもそもオレが初めて彼女を知ったきっかけは、大したものではないし。
それはとある歴史の授業のこと。
担当の教師が休んだ際、オレたちは学習と称され、映画三国志のDVDを観ることとなった。
オレは以前三国志を読んだことがあったから楽しんでそれを観ていたが、てっきり自習になると思っていた生徒たちはグチグチ文句を抜かしていた。
観もせずにつまらないと決めつけて文句を垂れる奴らに正直イラつきはした。ある女の声が聞こえたのは、その時だった。
「私、三国志の小説をちょっと読んだことあるんだけど、結構面白いよ?」
ぱっとその声のした方を見てみると、それは単なる女子同士の会話だった。
「そうなの?」
「うん」
電撃が走った。
あまりにもその彼女の笑顔が可愛くて——じゃなかった、そう、自分の趣味が合いそうなやつに初めて出会ったからだ。
こんなやつもいるんだな。
オレはそいつに少しだけ、興味をもつ。
そう。たったこれだけだ、彼女を知ったきっかけってやつは。少し気になったっていうだけ。
東雲は割と大人しい性格で、彼女が男と話している場面は中々見かけない。オレも女とはあまり話さないものだから、結構オレと似ているのかもしれない。
ま、彼女の周りにはオレと違って女友達がいて、オレが立ち入る隙なんてないけど。
それに、女子のほとんどはまだオレのことを怖がっているらしい。大人しい東雲のことだ、彼女もオレを恐れているに違いない。
そう思って、オレは特に東雲と関わることもなく、今まで過ごしてきた。