告白
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2.アカギ19[通常ver.]
私は今日こそ、アカギさんに告白しようと意気込んでいた。ふらりと現れては消えていく、彼。またいつ会えなくなるか分からない。
彼の真意も分からないし、もう、私から言わないと、アカギさんとの関係も終わってしまう。そんな気がした。
「アカギさん」
私が呼ぶと、ゆっくりと顔をこちらに向けた。
か、かっこいい。
「アカギさんって、彼女とかいるんですか」
「別に。いるように見える?」
「いや、あんまり……興味はなさそう」
「まぁね」
……。あ、墓穴掘った。
興味ないって言われちゃった。
私は告白する前から振られているのだと気付いて、ショックを受けた。
「どうしたの」
「いや、ただ……。女に興味はないんだな、と思って」
私がそう言うと、アカギさんは首をかしげた。
「全くそうって訳でもないな」
「え? そうなんだ」
「そりゃまぁ、オレだって男なんだから」
「だ、だよね!」
私はノーチャンスって訳ではないことに安堵した。その代わり、私以外の女の人に気が向いたりしていれば終わりだけど。
でも、可能性が0じゃなくなった!
「なんであんたが嬉しそうにするの」
「えっ⁈ 嬉しそう? そうかなぁ」
「……あんた、麻雀とか打たない方が良いよ」
「あ、良く言われるかも。ババ抜きも苦手だし」
「違いねぇな」
私はにこにこした。
「で、なんで急にそんなこと聞いたの」
「えーと……」
「まぁ、当てはついてる」
「へ?」
アカギさんは口の端を上げた。
「オレに同じ質問をした他の女たちは、揃いも揃って同じことを口にした」
「……へぇ」
私は精一杯、興味のないフリをした。
まぁ、アカギさんが騙されることはないかもしれないけど。
でも、アカギさん、やっぱりモテるんだなぁ。
だったら私は、他の女の人のように告白なんてしないでおこう。せっかくここまで近づけたのに、わざわざ離れることもないから。
「で?」
「え?」
「あんたも言うんじゃないの」
「えー何をー?」
「クク……しらを切るつもり?」
「私はただ気になっただけだもん」
ここで言ってしまえば、他の人たちと一緒になってしまう。
アカギさんをちらりと見ると、目が合ったので、少し罰が悪くなって、顔を伏せる。
「あんた、オレを自分のものにしたいんだろ」
私ははっとして、顔を上げた。
「そんな、ものにしたいとかじゃなくて……」
いや、実際そうなのかもしれないけど。
私は少し涙目になってしまった。
まるで責められているように感じて。
「し、仕方ないじゃないですかっ」
「なんのこと」
「だって……」
私は意を決した。
「だって、好きになっちゃったんですもん」
私はほとんどアカギさんを睨みつけて言った。
耳が熱い。赤くなってるかも。
アカギさんは私の様子を見て少し驚いた。
「あんた、そんな顔も出来るんだ」
「どういう意味……」
私はプライドを無くしていた。
あーあ、言っちゃった。
振られて、もう会えなくなっちゃう。
「あんたを、今すぐオレの女にすることはできない」
ほら、やっぱり振られた。
分かっていたことだけど、僅かに期待していたのもあって、うなだれる。
「オレの周りにいると、火の粉が降りかかるから」
「そ、そんなの……」
構わないのに。
「まぁ、たまに寄ってあんたを可愛がることくらいならできるかもね」
「……え?」
今、なんて?
「い、良いの?」
「嫌なら寄らない」
「まさか!」
「なら良いじゃない」
それって、私は別に拒否されてないってこと?
「アカギさん、可愛がるって例えば?」
尋ねると、彼は私を見て軽く笑った。
「誘導がうまくなったな」
「え?」
「例えば、こういうこと」
アカギさんは私に顔を近づけた。
「っ!」
驚いて目を瞑ったけど、私の期待していた感覚は中々来ない。我慢できずに、目を開けると。
アカギさんはまだ私の目の前にいた。
そして、私が目を開けた瞬間を狙って、舌で私の唇をなぞるようにして舐めた。
「んんっ!」
ぞくぞくする。
彼の舌が私の唇を右から左へと横切る。
そして、名残惜しくもそれは私から離れていった。
「おわり」
アカギさんはその舌で、今度は自分の口をぺろりと舐める。私はその動きに釘付けになり、ようやく意味が分かると、赤面した。
「あんた、違うことを想像してるみたいだったから」
その通りだ。私はキスされるかも、なんて妄想してた。だからこれは、アカギさんの完全な不意打ち。
「ずるい……」
けど、最高だった。もっと私の色んなところ、味わってほしい。
「アカギさんっ、私のこと、もっと可愛がってください」
アカギさんは煙草に火をつけ、煙を吐いた。
「舞美が良い子にしてたらね」
私は今日こそ、アカギさんに告白しようと意気込んでいた。ふらりと現れては消えていく、彼。またいつ会えなくなるか分からない。
彼の真意も分からないし、もう、私から言わないと、アカギさんとの関係も終わってしまう。そんな気がした。
「アカギさん」
私が呼ぶと、ゆっくりと顔をこちらに向けた。
か、かっこいい。
「アカギさんって、彼女とかいるんですか」
「別に。いるように見える?」
「いや、あんまり……興味はなさそう」
「まぁね」
……。あ、墓穴掘った。
興味ないって言われちゃった。
私は告白する前から振られているのだと気付いて、ショックを受けた。
「どうしたの」
「いや、ただ……。女に興味はないんだな、と思って」
私がそう言うと、アカギさんは首をかしげた。
「全くそうって訳でもないな」
「え? そうなんだ」
「そりゃまぁ、オレだって男なんだから」
「だ、だよね!」
私はノーチャンスって訳ではないことに安堵した。その代わり、私以外の女の人に気が向いたりしていれば終わりだけど。
でも、可能性が0じゃなくなった!
「なんであんたが嬉しそうにするの」
「えっ⁈ 嬉しそう? そうかなぁ」
「……あんた、麻雀とか打たない方が良いよ」
「あ、良く言われるかも。ババ抜きも苦手だし」
「違いねぇな」
私はにこにこした。
「で、なんで急にそんなこと聞いたの」
「えーと……」
「まぁ、当てはついてる」
「へ?」
アカギさんは口の端を上げた。
「オレに同じ質問をした他の女たちは、揃いも揃って同じことを口にした」
「……へぇ」
私は精一杯、興味のないフリをした。
まぁ、アカギさんが騙されることはないかもしれないけど。
でも、アカギさん、やっぱりモテるんだなぁ。
だったら私は、他の女の人のように告白なんてしないでおこう。せっかくここまで近づけたのに、わざわざ離れることもないから。
「で?」
「え?」
「あんたも言うんじゃないの」
「えー何をー?」
「クク……しらを切るつもり?」
「私はただ気になっただけだもん」
ここで言ってしまえば、他の人たちと一緒になってしまう。
アカギさんをちらりと見ると、目が合ったので、少し罰が悪くなって、顔を伏せる。
「あんた、オレを自分のものにしたいんだろ」
私ははっとして、顔を上げた。
「そんな、ものにしたいとかじゃなくて……」
いや、実際そうなのかもしれないけど。
私は少し涙目になってしまった。
まるで責められているように感じて。
「し、仕方ないじゃないですかっ」
「なんのこと」
「だって……」
私は意を決した。
「だって、好きになっちゃったんですもん」
私はほとんどアカギさんを睨みつけて言った。
耳が熱い。赤くなってるかも。
アカギさんは私の様子を見て少し驚いた。
「あんた、そんな顔も出来るんだ」
「どういう意味……」
私はプライドを無くしていた。
あーあ、言っちゃった。
振られて、もう会えなくなっちゃう。
「あんたを、今すぐオレの女にすることはできない」
ほら、やっぱり振られた。
分かっていたことだけど、僅かに期待していたのもあって、うなだれる。
「オレの周りにいると、火の粉が降りかかるから」
「そ、そんなの……」
構わないのに。
「まぁ、たまに寄ってあんたを可愛がることくらいならできるかもね」
「……え?」
今、なんて?
「い、良いの?」
「嫌なら寄らない」
「まさか!」
「なら良いじゃない」
それって、私は別に拒否されてないってこと?
「アカギさん、可愛がるって例えば?」
尋ねると、彼は私を見て軽く笑った。
「誘導がうまくなったな」
「え?」
「例えば、こういうこと」
アカギさんは私に顔を近づけた。
「っ!」
驚いて目を瞑ったけど、私の期待していた感覚は中々来ない。我慢できずに、目を開けると。
アカギさんはまだ私の目の前にいた。
そして、私が目を開けた瞬間を狙って、舌で私の唇をなぞるようにして舐めた。
「んんっ!」
ぞくぞくする。
彼の舌が私の唇を右から左へと横切る。
そして、名残惜しくもそれは私から離れていった。
「おわり」
アカギさんはその舌で、今度は自分の口をぺろりと舐める。私はその動きに釘付けになり、ようやく意味が分かると、赤面した。
「あんた、違うことを想像してるみたいだったから」
その通りだ。私はキスされるかも、なんて妄想してた。だからこれは、アカギさんの完全な不意打ち。
「ずるい……」
けど、最高だった。もっと私の色んなところ、味わってほしい。
「アカギさんっ、私のこと、もっと可愛がってください」
アカギさんは煙草に火をつけ、煙を吐いた。
「舞美が良い子にしてたらね」