赤の他人
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「あの、すみません」
私は、目の前の人に声を掛けた直後、しまった、と思った。
「ん?」
虎柄のシャツに、白のストライプスーツといった、派手な服装。
確かに似合ってて、その上かっこよくて、顔も好み。
だけど、この人絶対、カタギじゃない。
何か危ないオーラを纏っているのが、見て分かる。
それでも、声を掛けたのは私。黙っていても仕方がないので、用件を伝えることにした。
「えっと、ここのお店に行きたいんですけど……」
ご存知ないですか?
そう尋ねると、彼は悪いな、と笑った。
「俺も、この辺は詳しくなくてよ」
「そ、そうですか。ありがとうございました」
ぺこりと一礼をして、とりあえずその場を離れようとすると、黒塗りの車が真横に止まった。
なんだろう、と思っていると、ドアが開いて、今度は黒スーツを着た男が出てきた。
そしてなんと、というかやはり、今私が話しかけた男に、「捜しましたよ」などと言っているではないか!
やっぱりそういう関係の人だったんだ。
とりあえずUターンして、何も見なかったことにしようとすると、その会話が聞こえてきた。
「やっぱり、貴方でなければ勝てませんよ」
「そんなもんか? 一応、引退した身なんだがなあ」
「何言ってるんですか。神域の男 赤木しげるとは、貴方のことでしょう。ささ、お乗りください」
それを聞いた私は、彼の方をばっと振り返った。
「あ、赤木しげる⁉︎」
私は、目の前の人に声を掛けた直後、しまった、と思った。
「ん?」
虎柄のシャツに、白のストライプスーツといった、派手な服装。
確かに似合ってて、その上かっこよくて、顔も好み。
だけど、この人絶対、カタギじゃない。
何か危ないオーラを纏っているのが、見て分かる。
それでも、声を掛けたのは私。黙っていても仕方がないので、用件を伝えることにした。
「えっと、ここのお店に行きたいんですけど……」
ご存知ないですか?
そう尋ねると、彼は悪いな、と笑った。
「俺も、この辺は詳しくなくてよ」
「そ、そうですか。ありがとうございました」
ぺこりと一礼をして、とりあえずその場を離れようとすると、黒塗りの車が真横に止まった。
なんだろう、と思っていると、ドアが開いて、今度は黒スーツを着た男が出てきた。
そしてなんと、というかやはり、今私が話しかけた男に、「捜しましたよ」などと言っているではないか!
やっぱりそういう関係の人だったんだ。
とりあえずUターンして、何も見なかったことにしようとすると、その会話が聞こえてきた。
「やっぱり、貴方でなければ勝てませんよ」
「そんなもんか? 一応、引退した身なんだがなあ」
「何言ってるんですか。神域の男 赤木しげるとは、貴方のことでしょう。ささ、お乗りください」
それを聞いた私は、彼の方をばっと振り返った。
「あ、赤木しげる⁉︎」
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