パチ屋の拾い物
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次の週、約束通りカイジと舞美は例の居酒屋で再会できた。お互いに相手が来るかどうか分からず、こっそりと失恋の準備をしていた。だからこそ、互いを見つけた時は心の中で歓喜したものである。
「久しぶり、カイジ」
「本当に会えたな」
「当たり前でしょ」
「でも、やっぱ……嬉しいっていうかなんていうか」
「あたしも。今日が楽しみで仕方なかった」
「実は、オレも……!」
「もー。なんかカイジかわいい」
「はぁ? どこがだよ……? か、かわいいのはオレじゃないだろ……」
「えー、じゃあ誰ー?」
「言わねぇよ」
「わぁ。照れてる」
舞美はカイジとまた話せるのが嬉しくて嬉しくて、笑顔がこぼれ出た。
少し変わった人だけど、見れば見るほど、魅力が溢れ出てくるような人。カイジの良い面しか見えていないのでそう思ってしまうのも無理はない。
しかし。
その本性は、クズでニートで、パチンカス。
そんな人にハートを掴まれた舞美。
惚れた欲目というのは全く恐ろしいものである。
この日も呑むだけ飲んで、カイジは舞美を送り届けた。
そんな日々が、各週続く。
度々、店を変えるなどしてみたが、2人はしっかりと会うことができた。
舞美とカイジは、週に一回のその時間を毎日心待ちにするようになる。
事件が起きたのは、そんなある日のことだった。
「久しぶり、カイジ」
「本当に会えたな」
「当たり前でしょ」
「でも、やっぱ……嬉しいっていうかなんていうか」
「あたしも。今日が楽しみで仕方なかった」
「実は、オレも……!」
「もー。なんかカイジかわいい」
「はぁ? どこがだよ……? か、かわいいのはオレじゃないだろ……」
「えー、じゃあ誰ー?」
「言わねぇよ」
「わぁ。照れてる」
舞美はカイジとまた話せるのが嬉しくて嬉しくて、笑顔がこぼれ出た。
少し変わった人だけど、見れば見るほど、魅力が溢れ出てくるような人。カイジの良い面しか見えていないのでそう思ってしまうのも無理はない。
しかし。
その本性は、クズでニートで、パチンカス。
そんな人にハートを掴まれた舞美。
惚れた欲目というのは全く恐ろしいものである。
この日も呑むだけ飲んで、カイジは舞美を送り届けた。
そんな日々が、各週続く。
度々、店を変えるなどしてみたが、2人はしっかりと会うことができた。
舞美とカイジは、週に一回のその時間を毎日心待ちにするようになる。
事件が起きたのは、そんなある日のことだった。