でんわ
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Prrrrrr......
『神域 から 着信 です」
—————————————————————
ん……こんな遅くに悪いな。
あぁ、うん、俺だ。
やっぱり、まだ起きてたのか。
こんな夜まで、何してたんだよ。
……俺を待ってた?
いつ来るか分からない、この電話をか?
フフ……
舞美、お前って奴は、本当に健気なことを言いやがる。
俺か。
別に、俺が夜に出歩くのは珍しいことじゃあねえだろ。
お前だってそれを分かってて、俺を待ってた癖によ。
俺は、ちょっとした勝負が終わったところさ。
それで休憩に、お前さんに電話してるんだよ。
怪我?
ああ、心配すんな。何もねえよ。
昔はよく無茶したもんだが。
今は血の気の多い奴も少なくなっちまってる。
それに、一応俺は引退した身なんだぜ?
……って、こんなこと舞美に言っても仕方がねぇがな。
要件は、って……。
おいおい、何か要件が無きゃ俺は女の声も聞けねえのかよ。
舞美、そんなに俺がお前に掛けたのが不思議か?
今話したかったのが舞美だった、
はじめに思い浮かんだのがお前の顔だった、
ってのは理由にならねぇもんかな?
他に、掛ける相手がいないこともないんだが。
俺の中に舞美が棲みついちまったってところだな。
ハハ、そんなに嬉しいのか。
まぁ、お前の元気そうな笑い声が聞けて何よりだよ。
お前こそ、どうして俺を待ってたんだ?
……フフ、その様子じゃあ、俺もちゃんと、お前さんの中に置いて貰えてるって訳だ。
舞美の心は人一倍うまいから、
喰いつくしてしまわないように注意しないとな。
フー……
あ? ああ、煙草だよ。
舞美は煙草の匂いも煙も気にしないもんな。
お前は本当に良い女だよ。
そうだな、お前は俺の煙草の匂いが好きだとも言ってたな。
クク……
どうだ、
じゃあ、来るか?
好きなんだろう、“俺の”が。
……ハ、何を想像したんだ?
今は煙草の匂いの話をしてただろう。
俺の煙草の匂いが、好きなんだろう?
それとも、“そっち”をお望みかい。
クク……。若い女はどうも色気づいて敵わねえ。
舞美、お前みたいな奴を可愛いって言うんだろうな。
ああ、来いよ。
俺は、あのバーにいるからよ。
フフ……背後には気をつけて来るんだぜ。
お前みたいな綺麗な女は、いつ狙われてたって可笑しくないんだからな。
あー、明日の朝に予定があるなら、今の内にキャンセルしておいた方が良いかもな。
理由は……。ま、お前の想像に任せるよ。
なんとも、舞美は頭が切れるから勘付いてるかもしれねえが。
ハハ……怒るなよ。
お前が言い出したことじゃねえか。
良いんだぜ、来たくなきゃ、来なくても……!
それはお前に任せる。
ただ、来た時は……
その分、俺が可愛がってやるよ。
フフ……そろそろ、切るぜ。
じゃあな、舞美。
Pips.
『神域 から 着信 です」
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ん……こんな遅くに悪いな。
あぁ、うん、俺だ。
やっぱり、まだ起きてたのか。
こんな夜まで、何してたんだよ。
……俺を待ってた?
いつ来るか分からない、この電話をか?
フフ……
舞美、お前って奴は、本当に健気なことを言いやがる。
俺か。
別に、俺が夜に出歩くのは珍しいことじゃあねえだろ。
お前だってそれを分かってて、俺を待ってた癖によ。
俺は、ちょっとした勝負が終わったところさ。
それで休憩に、お前さんに電話してるんだよ。
怪我?
ああ、心配すんな。何もねえよ。
昔はよく無茶したもんだが。
今は血の気の多い奴も少なくなっちまってる。
それに、一応俺は引退した身なんだぜ?
……って、こんなこと舞美に言っても仕方がねぇがな。
要件は、って……。
おいおい、何か要件が無きゃ俺は女の声も聞けねえのかよ。
舞美、そんなに俺がお前に掛けたのが不思議か?
今話したかったのが舞美だった、
はじめに思い浮かんだのがお前の顔だった、
ってのは理由にならねぇもんかな?
他に、掛ける相手がいないこともないんだが。
俺の中に舞美が棲みついちまったってところだな。
ハハ、そんなに嬉しいのか。
まぁ、お前の元気そうな笑い声が聞けて何よりだよ。
お前こそ、どうして俺を待ってたんだ?
……フフ、その様子じゃあ、俺もちゃんと、お前さんの中に置いて貰えてるって訳だ。
舞美の心は人一倍うまいから、
喰いつくしてしまわないように注意しないとな。
フー……
あ? ああ、煙草だよ。
舞美は煙草の匂いも煙も気にしないもんな。
お前は本当に良い女だよ。
そうだな、お前は俺の煙草の匂いが好きだとも言ってたな。
クク……
どうだ、
じゃあ、来るか?
好きなんだろう、“俺の”が。
……ハ、何を想像したんだ?
今は煙草の匂いの話をしてただろう。
俺の煙草の匂いが、好きなんだろう?
それとも、“そっち”をお望みかい。
クク……。若い女はどうも色気づいて敵わねえ。
舞美、お前みたいな奴を可愛いって言うんだろうな。
ああ、来いよ。
俺は、あのバーにいるからよ。
フフ……背後には気をつけて来るんだぜ。
お前みたいな綺麗な女は、いつ狙われてたって可笑しくないんだからな。
あー、明日の朝に予定があるなら、今の内にキャンセルしておいた方が良いかもな。
理由は……。ま、お前の想像に任せるよ。
なんとも、舞美は頭が切れるから勘付いてるかもしれねえが。
ハハ……怒るなよ。
お前が言い出したことじゃねえか。
良いんだぜ、来たくなきゃ、来なくても……!
それはお前に任せる。
ただ、来た時は……
その分、俺が可愛がってやるよ。
フフ……そろそろ、切るぜ。
じゃあな、舞美。
Pips.