大きな柳の木の下で
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アカギは舞美の着物に手をかけた。
「まっ、待って」
舞美の制止も聞かずに、それを器用にはだけさせる。綺麗な肌が晒され、とめどない色気が溢れ出る。
アカギは、そんな舞美の首元に噛み付いた。
「あっ」
ほら見たことか。やはり、舞美は本気で嫌がらない。その動きに、抵抗の意思はないのだ。
舞美はそんな自分に薄々気がつき始めた。
……いや、本当はずっと前から。
「アカギさん」
「……ねぇ、分かったでしょ。オレは舞美さんに子供扱いされるほどガキじゃない」
舞美を見るアカギの眼は、鋭かった。
「ええ、知ってます」
“知ってます”。その言葉は、舞美がアカギを受け入れる気持ちを表していた。
「でしょ」
舞美はそっと目を閉じた。
——が、
なんと、アカギは丁寧に舞美の着物を直し始めたのだ。
てっきり、身体を求めてくるかと思っていた舞美は、拍子抜けする。
そんな気分にさせておいて、何もしないなんて、一種の屈辱だ。
何も言えずに、舞美はそこに座っている。
アカギは着物を整え終わると、一仕事終わったかのように、何事もなく、
「飲みたい」
と、酒を要求した。
「……すぐに」
舞美はそそくさと立ち上がったが、途中でいつものゆるりとした上品な立ち振る舞いに戻って、酒を注いだ。
飲み終わると、アカギは舞美に愛の言葉をささやくでもなく、
「じゃあ、今日もご馳走さま、舞美さん」
とだけ言った。
「お粗末さまでした……。またいらしてください」
もしかして、自分は遊ばれていたのだろうか。そう思いながら舞美が半ば呆然としながら言うと、アカギはクククと笑った。
「良かったよ、舞美さんの味見も」
「なっ……⁈ アカギさんったら」
舞美が頰を押さえると、アカギはもう一度笑って、「また来る」と言い、柳の元を離れた。
それからというもの、新しい髪飾りが輝く舞美の頭には、アカギのことしかなかった。
「まっ、待って」
舞美の制止も聞かずに、それを器用にはだけさせる。綺麗な肌が晒され、とめどない色気が溢れ出る。
アカギは、そんな舞美の首元に噛み付いた。
「あっ」
ほら見たことか。やはり、舞美は本気で嫌がらない。その動きに、抵抗の意思はないのだ。
舞美はそんな自分に薄々気がつき始めた。
……いや、本当はずっと前から。
「アカギさん」
「……ねぇ、分かったでしょ。オレは舞美さんに子供扱いされるほどガキじゃない」
舞美を見るアカギの眼は、鋭かった。
「ええ、知ってます」
“知ってます”。その言葉は、舞美がアカギを受け入れる気持ちを表していた。
「でしょ」
舞美はそっと目を閉じた。
——が、
なんと、アカギは丁寧に舞美の着物を直し始めたのだ。
てっきり、身体を求めてくるかと思っていた舞美は、拍子抜けする。
そんな気分にさせておいて、何もしないなんて、一種の屈辱だ。
何も言えずに、舞美はそこに座っている。
アカギは着物を整え終わると、一仕事終わったかのように、何事もなく、
「飲みたい」
と、酒を要求した。
「……すぐに」
舞美はそそくさと立ち上がったが、途中でいつものゆるりとした上品な立ち振る舞いに戻って、酒を注いだ。
飲み終わると、アカギは舞美に愛の言葉をささやくでもなく、
「じゃあ、今日もご馳走さま、舞美さん」
とだけ言った。
「お粗末さまでした……。またいらしてください」
もしかして、自分は遊ばれていたのだろうか。そう思いながら舞美が半ば呆然としながら言うと、アカギはクククと笑った。
「良かったよ、舞美さんの味見も」
「なっ……⁈ アカギさんったら」
舞美が頰を押さえると、アカギはもう一度笑って、「また来る」と言い、柳の元を離れた。
それからというもの、新しい髪飾りが輝く舞美の頭には、アカギのことしかなかった。