大きな柳の木の下で
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「っ……!」
舞美はアカギの急接近に、肩をびくりと震わせた。
「そんなに身構える?」
「だって……」
「ああ、舞美さん、男に長く触れてなかったから」
確かに、舞美は未亡人となってから男と交わってはこなかった。とはいえ、男性というものへの耐性は十分に付いている。若くとも、女将なんだから、口説かれた時の対処法も身についているはずだった。
これが他の客ならば、「おやめください、まだこんなに時間が早いのに」だの「あらあら、おイタを」などといった風に受け流すだろう。大抵の客は、その反応に満足して身を引き、また飲みに来る。簡単なことだ。
が、どうしてアカギだけには出来ないのだろう。
舞美は、アカギが自分の髪をいじるのを感じながら、その瞳をおそるおそる覗いた。
「アカギさん」
「なに」
アカギの顔が少し近づく。ふと、舞美は、はっとした。このままでは一線を越えてしまう。舞美は心の奥がざわざわして、
「お酒」
と、咄嗟に口にした。
「お酒。もう、無いようですから、持って参ります」
目を逸らし、椅子から立ち上がろうとすると、アカギの手が舞美の手首を握り、舞美は動きを止めた。
「ええと」
アカギがぐっと下に力を込めたので、舞美はそのままストンと、椅子に腰を下ろすことになった。
「あ、の、アカギさん……?」
舞美は不安そうに尋ねた。
アカギは言った。
「もっと、構ってよ」
舞美はアカギの急接近に、肩をびくりと震わせた。
「そんなに身構える?」
「だって……」
「ああ、舞美さん、男に長く触れてなかったから」
確かに、舞美は未亡人となってから男と交わってはこなかった。とはいえ、男性というものへの耐性は十分に付いている。若くとも、女将なんだから、口説かれた時の対処法も身についているはずだった。
これが他の客ならば、「おやめください、まだこんなに時間が早いのに」だの「あらあら、おイタを」などといった風に受け流すだろう。大抵の客は、その反応に満足して身を引き、また飲みに来る。簡単なことだ。
が、どうしてアカギだけには出来ないのだろう。
舞美は、アカギが自分の髪をいじるのを感じながら、その瞳をおそるおそる覗いた。
「アカギさん」
「なに」
アカギの顔が少し近づく。ふと、舞美は、はっとした。このままでは一線を越えてしまう。舞美は心の奥がざわざわして、
「お酒」
と、咄嗟に口にした。
「お酒。もう、無いようですから、持って参ります」
目を逸らし、椅子から立ち上がろうとすると、アカギの手が舞美の手首を握り、舞美は動きを止めた。
「ええと」
アカギがぐっと下に力を込めたので、舞美はそのままストンと、椅子に腰を下ろすことになった。
「あ、の、アカギさん……?」
舞美は不安そうに尋ねた。
アカギは言った。
「もっと、構ってよ」