甘える際に、自分の名前を呼ぶ時の呼び名を入力ください。未入力で「私」になります。
狂気、爛漫。
名前変換はコチラから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
10巡目前後の時点で、舞美はその河に気付いていた。……そう、 么九牌 がずっと並んでいることに。
このまま進めば流し満貫とは思える段階にまで来ていた。だが、それだけには留まらない。ツモぎりばかりというわけでもない上に、被りがほとんどない。これならまるで、国士無双や字一色に向かった方が合理的だと思える程だ。
流し満貫を成立させる前に様子を見つつ、そのまま鳴いてやりたいところだが。舞美は脳内で、ほとんどした事のない舌打ちを想像した。
わざわざ上手く鳴けるような手牌ではない。
普段なら成立しないだろうと高を括る手でさえ、この男の前では大きな負債を背負ったような気分にもなる。いや、もしこれが続かなければ只のゴミ手という事は理解しているのだが。
中々これはおさまる気配がない。
しかし、と鷲巣の血が告げる。
違う——これは赤木しげるのミス。
そう、20巡目での捨てられた河を見れば、それらをつなぎ合わせれば国士無双に成っていたはずだった事が分かる。舞美はほくそ笑んだ。
へえ?中々勘が鈍ってるのね。
私ならこんなヘマはしないわ。
こんな、自ら国士を見逃すような真似をね。
舞美は思わず口角を上げそうになった。
とは言え自分の当たり牌も今回ばかりは訪れず、結局……この局の最後まで、誰も流し満貫を阻止できなかった。赤木しげるの点が伸びる。
とは言え、舞美の自信は失われない。
何しろ、自分にこんな経験はなかった。目の前で……しかも自分の判断ミスで役満を逃す経験など、一度たりとも。
舞美はアカギに点数をよこしながら言った。
「ねえ、本当に……勿体なかったわよね。こんなチャンスを逃すなんて」
赤木しげるは意外にも、素直だった。
「まあ……こんな事もあるさ。しかしまるで、あんたならこんなミスはしないといった口ぶりだな。自信があるんだろうけど」
舞美はゆっくりと眉を上げてみせた。
「ええ、勿論よ。私は貴方とは違うもの……こんな風に取り逃がす訳がない。正直言って、今回点数を手にしたのはしげるだけど……この局で、私はどちらが上なのかよぉく分かったわ。」
舌なめずりすらしそうになり、流石に令嬢としての気品を保ちながら、優しく微笑む。赤木しげるはそれを受け取らなかったけれど。
「さあ……どうかな。オレはまだ分からない……あんたにもっと手の内を見せてもらわなくちゃ」
このまま進めば流し満貫とは思える段階にまで来ていた。だが、それだけには留まらない。ツモぎりばかりというわけでもない上に、被りがほとんどない。これならまるで、国士無双や字一色に向かった方が合理的だと思える程だ。
流し満貫を成立させる前に様子を見つつ、そのまま鳴いてやりたいところだが。舞美は脳内で、ほとんどした事のない舌打ちを想像した。
わざわざ上手く鳴けるような手牌ではない。
普段なら成立しないだろうと高を括る手でさえ、この男の前では大きな負債を背負ったような気分にもなる。いや、もしこれが続かなければ只のゴミ手という事は理解しているのだが。
中々これはおさまる気配がない。
しかし、と鷲巣の血が告げる。
違う——これは赤木しげるのミス。
そう、20巡目での捨てられた河を見れば、それらをつなぎ合わせれば国士無双に成っていたはずだった事が分かる。舞美はほくそ笑んだ。
へえ?中々勘が鈍ってるのね。
私ならこんなヘマはしないわ。
こんな、自ら国士を見逃すような真似をね。
舞美は思わず口角を上げそうになった。
とは言え自分の当たり牌も今回ばかりは訪れず、結局……この局の最後まで、誰も流し満貫を阻止できなかった。赤木しげるの点が伸びる。
とは言え、舞美の自信は失われない。
何しろ、自分にこんな経験はなかった。目の前で……しかも自分の判断ミスで役満を逃す経験など、一度たりとも。
舞美はアカギに点数をよこしながら言った。
「ねえ、本当に……勿体なかったわよね。こんなチャンスを逃すなんて」
赤木しげるは意外にも、素直だった。
「まあ……こんな事もあるさ。しかしまるで、あんたならこんなミスはしないといった口ぶりだな。自信があるんだろうけど」
舞美はゆっくりと眉を上げてみせた。
「ええ、勿論よ。私は貴方とは違うもの……こんな風に取り逃がす訳がない。正直言って、今回点数を手にしたのはしげるだけど……この局で、私はどちらが上なのかよぉく分かったわ。」
舌なめずりすらしそうになり、流石に令嬢としての気品を保ちながら、優しく微笑む。赤木しげるはそれを受け取らなかったけれど。
「さあ……どうかな。オレはまだ分からない……あんたにもっと手の内を見せてもらわなくちゃ」
