甘える際に、自分の名前を呼ぶ時の呼び名を入力ください。未入力で「私」になります。
狂気、爛漫。
名前変換はコチラから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「へえ、貴方が?」
美少女は憎たらしく目を細める。意外にもそれは未熟な若さを感じる振る舞いだ。
先程少し気になった男が声を上げたということに、舞美は心躍っていた。
「度胸あるわね、お名前は何ていうのかしら。」
舞美が彼の対面に腰掛け、イヤリングが煌びやかに揺れた。それを見ながら彼は口を開く。
「——赤木しげる。」
齢14の少女はそれでも彼の異様な雰囲気に呑まれることはない。
「へえ。しげるね? ちゃあんと私を楽しませてくれるのかしら」
ただ簡単な麻雀を打つだけではつまらない。舞美は兎に角飢えていた。特に、人間のすべてを目にしたいという欲があった。その好奇心はとどまることを知らない。鷲巣巌の遺伝子の為か、彼女は世間一般で云う所の正しい理性なんてものを持ち合わせていなかった。
しかし、相手もただの凡人ではなさそうだ。
「まあ、退屈はさせないよ。」
その言葉に舞美の背筋はしゃんと伸びる。この男、確かに中々興味深い。容姿もいくぶんか悪くないように思える。
「それはそれは楽しみですこと。貴方、一体何を賭けられるの?」
「何でもいいぜ。」
何でも。その言い方からするに、既に彼は自分自身を賭けたことがあるらしい。
「話が早くて助かるわ。それに、どうやら自分の麻雀に自信があるようね」
「あんたこそ」
「ふふ……そうね、何がいいかしら……何か面白いものを賭けたいわ」
彼の飄々とした態度を打ち崩してみたくなった舞美に、とあるアイデアが舞い降りる。
「そうだわ!ねえ、私たち、橈骨 神経を賭けるっていうのはどうかしら⁉︎」
「藪から棒だね。トーコツ神経?」
「そうよ、腕にある神経。手指を動かす為のものらしいけれど……」
舞美はうっとりと両手を組んだ。
「もしこれをプッツリと切ってしまえば……手も指も動かなくなるのかしら? それってもう、2度と麻雀が打てないってことよね」
狂気的な発言に、雀荘の中でざわめきが起こる。舞美はさらに続けた。
「手もぶら下がってしまえば尚良いわ。私、“生きてる幽霊”を見るのは初めて。」
どうやら、麻雀を生き甲斐にしている男の手を使い物にならなくすれば、それは幽霊である、と彼女は考えたようだ。
「ククク……とんでもない女がいたもんだ。もう既にイカれてるらしい。フフ、まあいいぜ、乗ろう。条件は同じなんでしょ」
赤木しげるも狂っている。こうなったらもう、この博打は、彼らは止まらない。いくところまでいってしまう。
分かっていた事だが、少しも怖気付く様子のない赤木しげるに舞美はえもいわれぬ充足感を覚えた。
美少女は憎たらしく目を細める。意外にもそれは未熟な若さを感じる振る舞いだ。
先程少し気になった男が声を上げたということに、舞美は心躍っていた。
「度胸あるわね、お名前は何ていうのかしら。」
舞美が彼の対面に腰掛け、イヤリングが煌びやかに揺れた。それを見ながら彼は口を開く。
「——赤木しげる。」
齢14の少女はそれでも彼の異様な雰囲気に呑まれることはない。
「へえ。しげるね? ちゃあんと私を楽しませてくれるのかしら」
ただ簡単な麻雀を打つだけではつまらない。舞美は兎に角飢えていた。特に、人間のすべてを目にしたいという欲があった。その好奇心はとどまることを知らない。鷲巣巌の遺伝子の為か、彼女は世間一般で云う所の正しい理性なんてものを持ち合わせていなかった。
しかし、相手もただの凡人ではなさそうだ。
「まあ、退屈はさせないよ。」
その言葉に舞美の背筋はしゃんと伸びる。この男、確かに中々興味深い。容姿もいくぶんか悪くないように思える。
「それはそれは楽しみですこと。貴方、一体何を賭けられるの?」
「何でもいいぜ。」
何でも。その言い方からするに、既に彼は自分自身を賭けたことがあるらしい。
「話が早くて助かるわ。それに、どうやら自分の麻雀に自信があるようね」
「あんたこそ」
「ふふ……そうね、何がいいかしら……何か面白いものを賭けたいわ」
彼の飄々とした態度を打ち崩してみたくなった舞美に、とあるアイデアが舞い降りる。
「そうだわ!ねえ、私たち、
「藪から棒だね。トーコツ神経?」
「そうよ、腕にある神経。手指を動かす為のものらしいけれど……」
舞美はうっとりと両手を組んだ。
「もしこれをプッツリと切ってしまえば……手も指も動かなくなるのかしら? それってもう、2度と麻雀が打てないってことよね」
狂気的な発言に、雀荘の中でざわめきが起こる。舞美はさらに続けた。
「手もぶら下がってしまえば尚良いわ。私、“生きてる幽霊”を見るのは初めて。」
どうやら、麻雀を生き甲斐にしている男の手を使い物にならなくすれば、それは幽霊である、と彼女は考えたようだ。
「ククク……とんでもない女がいたもんだ。もう既にイカれてるらしい。フフ、まあいいぜ、乗ろう。条件は同じなんでしょ」
赤木しげるも狂っている。こうなったらもう、この博打は、彼らは止まらない。いくところまでいってしまう。
分かっていた事だが、少しも怖気付く様子のない赤木しげるに舞美はえもいわれぬ充足感を覚えた。
