11.所有
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どうして、なんて考える必要もない。アカギにはアカギなりの作戦があるんだろう。直撃は食らっていないので、点数に差はない。既に、差し込みのカラクリは理解したのか。
それにしても。この局でヤクザ側が和了れば、私は上か下の下着を晒すことになる。アカギはまだ動く様子はない。まだ、なのか。
「ツモ」
ヤクザが和了るが、満貫には届いていない。危機一髪で助かったようなもの。私はアカギに視線を送ったが、こちらを見ようとはしない。
次局。ここでアカギが和了らなければ。そう思ったのも束の間、アカギはまた変な捨て方をしだした。ああもう、何を考えているのかは知らないけれど。
私は覚悟を決めた。今、きっと、アカギには時間が必要なのだ。その時間を稼げるのは、私以外に誰もいない。よし。上下下着になるまでは、我慢しよう。そこまでなら、なんてことはない。
私がそう決意して、拳を握ると、アカギはふっとこちらを見て、小さく頷いた。
頷いたのか、私に対して軽く頭を下げたのか。分からないが、私の決意はアカギに伝わったようだ。下着までなら、いいよ、と。
「ロン」
部下への満貫直撃。嬉しそうに私を見る男共。
「とうとう、ここまで来たか」
私は上の服に手をかけた。が、
「東雲、下からにしな」
とアカギが言う。確かに、上の服の裾は長いから、丈の短いスカートのような役目を果たして、隠せるかもしれない。
私は、そうね、と言い、ゆっくり下を脱いだ。
ああ、上手くいった。ヤクザからは私の下着が見えないみたいで、下から覗き込もうとしているのが分かる。でも、駄目。見えないみたい。
ただ、この格好も恥ずかしいは恥ずかしい。
雀荘にいた仲介人とやらも、ついには私を見始めた。
「ま、あと3回満貫を和了ればこの娘は貰ったようなもんだからな」
ヤクザが言う。そうか、脱ぐものを失った私が何をさせられるかって、ヤクザへの奉仕……?
駄目だ、そんなこと。きっと、そうなるまでにアカギが助けてくれるはず。
期待の眼差しで次の局を見学していると、アカギはまだ、意味不明な闘牌をしていた。
「な……!」
私の下着姿が他の人に見られるの、嫌じゃないの? 私を守る意思は最初から無いのかしら?
いや、違う。下着姿になることまでは覚悟したんだから、うろたえるな。
私が目を閉じていると、その瞬間は来た。
「ロン。満貫だ」
……ヤクザの声だった。
それにしても。この局でヤクザ側が和了れば、私は上か下の下着を晒すことになる。アカギはまだ動く様子はない。まだ、なのか。
「ツモ」
ヤクザが和了るが、満貫には届いていない。危機一髪で助かったようなもの。私はアカギに視線を送ったが、こちらを見ようとはしない。
次局。ここでアカギが和了らなければ。そう思ったのも束の間、アカギはまた変な捨て方をしだした。ああもう、何を考えているのかは知らないけれど。
私は覚悟を決めた。今、きっと、アカギには時間が必要なのだ。その時間を稼げるのは、私以外に誰もいない。よし。上下下着になるまでは、我慢しよう。そこまでなら、なんてことはない。
私がそう決意して、拳を握ると、アカギはふっとこちらを見て、小さく頷いた。
頷いたのか、私に対して軽く頭を下げたのか。分からないが、私の決意はアカギに伝わったようだ。下着までなら、いいよ、と。
「ロン」
部下への満貫直撃。嬉しそうに私を見る男共。
「とうとう、ここまで来たか」
私は上の服に手をかけた。が、
「東雲、下からにしな」
とアカギが言う。確かに、上の服の裾は長いから、丈の短いスカートのような役目を果たして、隠せるかもしれない。
私は、そうね、と言い、ゆっくり下を脱いだ。
ああ、上手くいった。ヤクザからは私の下着が見えないみたいで、下から覗き込もうとしているのが分かる。でも、駄目。見えないみたい。
ただ、この格好も恥ずかしいは恥ずかしい。
雀荘にいた仲介人とやらも、ついには私を見始めた。
「ま、あと3回満貫を和了ればこの娘は貰ったようなもんだからな」
ヤクザが言う。そうか、脱ぐものを失った私が何をさせられるかって、ヤクザへの奉仕……?
駄目だ、そんなこと。きっと、そうなるまでにアカギが助けてくれるはず。
期待の眼差しで次の局を見学していると、アカギはまだ、意味不明な闘牌をしていた。
「な……!」
私の下着姿が他の人に見られるの、嫌じゃないの? 私を守る意思は最初から無いのかしら?
いや、違う。下着姿になることまでは覚悟したんだから、うろたえるな。
私が目を閉じていると、その瞬間は来た。
「ロン。満貫だ」
……ヤクザの声だった。