11.所有
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身体を賭けた勝負をしたことがないわけじゃない。過去にもそういった経験はある。でもそれは、合計で負けた時に支払うというものだった。だから、最後に勝てば問題なかった。
今回は違う。脱衣麻雀式だからだ。最終的にアカギが勝ったとしても、その間に私の肌が晒されることは大いにありうる。
特に、アカギは最初の方は相手を観察することが多い。その間に何度も和了られると私はすぐに身ぐるみを剥がされてしまうだろう。
別に出し惜しみするわけじゃないけど、出来れば……アカギに守ってほしい。
そんなことを思いつつ、私は両者が身体を見やすい位置に移動した。私から両陣営の手牌も見えない位置に。これで私は、敵の手牌もアカギの手牌も見れない。味方がどういう状態なのか分からないというのは不安になる。でも、それはそれで面白い。
「こちらが起 ち親だな」
ヤクザ側が親で、麻雀が始まった。
私は、自分が何枚服を着ているのか数え始めた。ああ、これを知っていれば厚着していたのに……。いや、それではスリルを感じられないか。
ええと、下着上下、服上下に、靴下と靴。靴下と靴は二足ずつだから、身につけているものは計8個。
6回の満貫を出されただけで、私は下着姿を晒すことになる。仲間内同士で差し込み合えば、6回なんてすぐだ。
靴下と靴までなら構わないんだけど。
さて、麻雀の様子はというと、親が安い手で逃げているらしかった。が、ツキが乗ったのか、部下らしき者から満貫手を和了る。いや、この場合これは差し込みか?
とにかく、私は早くも靴を片方脱ぐ羽目になった。
が、次の局で、さっき和了られた部下がさっき和了った方のヤクザからまた満貫を和了り、親がまわった。
この時、ヤクザは+3700で、アカギは±0。
加えて、“ヤクザ側”が和了ったのだから、私はもう片方の靴も脱いだ。
今は靴下のみで立っている。
このペースでいくと、私が丸裸になるのは目に見えている。こんなあからさまな差し込み……。
どうにかして、アカギがこれを覆さないと負ける。
が即差し込みという、こんな超スピード麻雀にも太刀打ちできるのが、この孤高の天才赤木しげる。彼が軽く満貫をツモ和了りしたおかげで、私は靴を片方履けた。
が、そこから先、何故かアカギは全く和了ろうとしない。そんな意思が河から感じ取れる。
麻雀卓の上でくるくると牌が踊る。
気がつけば、私は裸足で突っ立っていた。
今回は違う。脱衣麻雀式だからだ。最終的にアカギが勝ったとしても、その間に私の肌が晒されることは大いにありうる。
特に、アカギは最初の方は相手を観察することが多い。その間に何度も和了られると私はすぐに身ぐるみを剥がされてしまうだろう。
別に出し惜しみするわけじゃないけど、出来れば……アカギに守ってほしい。
そんなことを思いつつ、私は両者が身体を見やすい位置に移動した。私から両陣営の手牌も見えない位置に。これで私は、敵の手牌もアカギの手牌も見れない。味方がどういう状態なのか分からないというのは不安になる。でも、それはそれで面白い。
「こちらが
ヤクザ側が親で、麻雀が始まった。
私は、自分が何枚服を着ているのか数え始めた。ああ、これを知っていれば厚着していたのに……。いや、それではスリルを感じられないか。
ええと、下着上下、服上下に、靴下と靴。靴下と靴は二足ずつだから、身につけているものは計8個。
6回の満貫を出されただけで、私は下着姿を晒すことになる。仲間内同士で差し込み合えば、6回なんてすぐだ。
靴下と靴までなら構わないんだけど。
さて、麻雀の様子はというと、親が安い手で逃げているらしかった。が、ツキが乗ったのか、部下らしき者から満貫手を和了る。いや、この場合これは差し込みか?
とにかく、私は早くも靴を片方脱ぐ羽目になった。
が、次の局で、さっき和了られた部下がさっき和了った方のヤクザからまた満貫を和了り、親がまわった。
この時、ヤクザは+3700で、アカギは±0。
加えて、“ヤクザ側”が和了ったのだから、私はもう片方の靴も脱いだ。
今は靴下のみで立っている。
このペースでいくと、私が丸裸になるのは目に見えている。こんなあからさまな差し込み……。
どうにかして、アカギがこれを覆さないと負ける。
が即差し込みという、こんな超スピード麻雀にも太刀打ちできるのが、この孤高の天才赤木しげる。彼が軽く満貫をツモ和了りしたおかげで、私は靴を片方履けた。
が、そこから先、何故かアカギは全く和了ろうとしない。そんな意思が河から感じ取れる。
麻雀卓の上でくるくると牌が踊る。
気がつけば、私は裸足で突っ立っていた。