10.嫉妬
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「私も、探してた」
「よくオレを見つけ出せたね」
「でも今は、こんなに近い。以前の私に言っても、信じないな」
私はアカギのマッサージを続けた。ツボを押すと、アカギはたまに息を漏らすので、私はそういうことを考えないように努力する。
「東雲、もういいよ」
「あ、そう?」
罰の時間は終わったようだ。
アカギの肌を名残惜しく思いながら手を離す。
「交代」
「えっ?」
アカギがシャツを着ながら言った。
「今度は東雲が寝転がる番」
「でも、」
「あんたには脱げなんて言わないから」
「……分かった。よろしく」
私は素直に寝転んだ。アカギのマッサージで少し腕が疲れてたし……っていうのは言い訳で、アカギに触ってもらえると思うと、寝転ばずにはいられなかったからだ。
背中を少し押される。
「……柔らかいな、あんた」
「そりゃ……女だし。んっ」
話してる途中にいいところを押されて、意図せず声が出てしまう。
「何、今の声」
「なんでもないっ」
「ふーん」
アカギはにやりと笑った。
「なるほどね」
そうだった、アカギに苦手なことなどないんだった。勝負師の直感だろうか。その瞬間から、アカギは私の身体のツボを知り尽くしているかのようにマッサージを始めた。
「うんっ……」
声を出さないように努力していたのに、突然身体の芯を突かれるような気持ちの良い刺激に襲われたので、思わず息が漏れ出てしまった。アカギはそれを見逃さなかった。
「へぇ、ココか」
「待って、あっ」
アカギはそこをぐりぐりと押した。
「ん!」
「痛い?」
「いたい、けど、きもちー……」
「あんたの身体って、ほんと分かりやすいな」
「変な言い方やめてよ」
「東雲が先に喘ぎ始めたんじゃない」
「あ、喘いでないっ」
「本当に?」
また、ポイントを突かれる。
「ぁ……」
「フフ、今のは何?」
「……馬鹿!」
もう! これ以上からかわれるのはごめんよ。そう思って、くるりと振り向き、身体を起こした。しかし、それを見たアカギは、
「ダメじゃない、勝手にやめちゃ」
と言い、そのまま私の肩に両手で力をかけた。
その結果、私はまんまと床に押し倒された。
「ちょっと⁈」
「まだ罰は始まったばかりなんだから」
結局、これが本当の罰ってことか。
私はアカギの顔を見て、逸らした。
「ねぇ」
「なに」
「ち、近い……」
「ん? ああ、そんなこと。東雲は、オレのことそんなに意識してるの」
「違うけど……っ!」
「なら、問題ないでしょ。なんなら、このままあんたを抱きしめてあげようか?」
「えっ」
「……顔赤い。まさか、本気にした?」
「!」
私は、くるりと回転してうつ伏せになった。
「う、うるさい! マッサージするならさっさとしなさいよ、馬鹿!」
顔を見なくても、アカギが笑ったのが分かった。
「……良いぜ。思う存分喘ぎな」
「よくオレを見つけ出せたね」
「でも今は、こんなに近い。以前の私に言っても、信じないな」
私はアカギのマッサージを続けた。ツボを押すと、アカギはたまに息を漏らすので、私はそういうことを考えないように努力する。
「東雲、もういいよ」
「あ、そう?」
罰の時間は終わったようだ。
アカギの肌を名残惜しく思いながら手を離す。
「交代」
「えっ?」
アカギがシャツを着ながら言った。
「今度は東雲が寝転がる番」
「でも、」
「あんたには脱げなんて言わないから」
「……分かった。よろしく」
私は素直に寝転んだ。アカギのマッサージで少し腕が疲れてたし……っていうのは言い訳で、アカギに触ってもらえると思うと、寝転ばずにはいられなかったからだ。
背中を少し押される。
「……柔らかいな、あんた」
「そりゃ……女だし。んっ」
話してる途中にいいところを押されて、意図せず声が出てしまう。
「何、今の声」
「なんでもないっ」
「ふーん」
アカギはにやりと笑った。
「なるほどね」
そうだった、アカギに苦手なことなどないんだった。勝負師の直感だろうか。その瞬間から、アカギは私の身体のツボを知り尽くしているかのようにマッサージを始めた。
「うんっ……」
声を出さないように努力していたのに、突然身体の芯を突かれるような気持ちの良い刺激に襲われたので、思わず息が漏れ出てしまった。アカギはそれを見逃さなかった。
「へぇ、ココか」
「待って、あっ」
アカギはそこをぐりぐりと押した。
「ん!」
「痛い?」
「いたい、けど、きもちー……」
「あんたの身体って、ほんと分かりやすいな」
「変な言い方やめてよ」
「東雲が先に喘ぎ始めたんじゃない」
「あ、喘いでないっ」
「本当に?」
また、ポイントを突かれる。
「ぁ……」
「フフ、今のは何?」
「……馬鹿!」
もう! これ以上からかわれるのはごめんよ。そう思って、くるりと振り向き、身体を起こした。しかし、それを見たアカギは、
「ダメじゃない、勝手にやめちゃ」
と言い、そのまま私の肩に両手で力をかけた。
その結果、私はまんまと床に押し倒された。
「ちょっと⁈」
「まだ罰は始まったばかりなんだから」
結局、これが本当の罰ってことか。
私はアカギの顔を見て、逸らした。
「ねぇ」
「なに」
「ち、近い……」
「ん? ああ、そんなこと。東雲は、オレのことそんなに意識してるの」
「違うけど……っ!」
「なら、問題ないでしょ。なんなら、このままあんたを抱きしめてあげようか?」
「えっ」
「……顔赤い。まさか、本気にした?」
「!」
私は、くるりと回転してうつ伏せになった。
「う、うるさい! マッサージするならさっさとしなさいよ、馬鹿!」
顔を見なくても、アカギが笑ったのが分かった。
「……良いぜ。思う存分喘ぎな」