10.嫉妬
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私と南郷さんは、同時にその声の方を見た。
「アカギっ……!?」
声が重なる。
私と南郷さんは顔を見合わせた。
「なんで、南郷さんも」
「いや、どうして舞美ちゃんとアカギが」
私は、忙しなくアカギと南郷さんを見た。
「あ、アカギ?」
アカギは、そのままの格好で来たらしい。彼の首元に残る2つの跡を見て、私は目を背けた。ああやっぱり、見間違いなんかじゃなかった。
そんな私の腕を、アカギは強く掴んだ。
「行くよ」
「い、痛い」
ぐいと引っ張られ、強制的に立たされる。
「南郷さん、東雲をどうも」
「え……。舞美ちゃん、同居人って、」
「そ、そうです」
「そうだったのか……! まさか、アカギが」
「またね、南郷さん。今、急ぎだから」
「え、お、そうか。2人とも、仲良くな?」
困ったような顔で手を振る南郷さん。私はアカギを睨みつけた。
「離してよっ」
しかし、それはなんの抑止にもならず。
私はアカギに引きずられるようにして店から出た。その際、アカギは「あの客の分」と、南郷さんの会計をさっと済ませ、私を外に引っ張り出した。
「ちょっと」
私はアカギに言った。
「もう、良いでしょ。離してよ」
アカギはその手を急に離した。
「わ」
私はつんのめって前によろける。
「何よ!」
私が怒鳴っても、アカギは涼しい顔をして、帰るよ、とだけ言った。
私は逃げる気力もなく、そのまま後を付いていくしかなかった。
元凶はあなただっていうのに。
家に着くと、アカギは入りな、と言い、少し乱暴に私を部屋に押し入れた。
そして、鋭い目をこちらに向けた。
「で、どういうつもりなの」
「何がよ」
私は反抗して、目も合わせずに吐き捨てた。
アカギは私を強く睨んで、言った。
「どういうつもりで出てったのか、って聞いてるんだけど?」
「アカギっ……!?」
声が重なる。
私と南郷さんは顔を見合わせた。
「なんで、南郷さんも」
「いや、どうして舞美ちゃんとアカギが」
私は、忙しなくアカギと南郷さんを見た。
「あ、アカギ?」
アカギは、そのままの格好で来たらしい。彼の首元に残る2つの跡を見て、私は目を背けた。ああやっぱり、見間違いなんかじゃなかった。
そんな私の腕を、アカギは強く掴んだ。
「行くよ」
「い、痛い」
ぐいと引っ張られ、強制的に立たされる。
「南郷さん、東雲をどうも」
「え……。舞美ちゃん、同居人って、」
「そ、そうです」
「そうだったのか……! まさか、アカギが」
「またね、南郷さん。今、急ぎだから」
「え、お、そうか。2人とも、仲良くな?」
困ったような顔で手を振る南郷さん。私はアカギを睨みつけた。
「離してよっ」
しかし、それはなんの抑止にもならず。
私はアカギに引きずられるようにして店から出た。その際、アカギは「あの客の分」と、南郷さんの会計をさっと済ませ、私を外に引っ張り出した。
「ちょっと」
私はアカギに言った。
「もう、良いでしょ。離してよ」
アカギはその手を急に離した。
「わ」
私はつんのめって前によろける。
「何よ!」
私が怒鳴っても、アカギは涼しい顔をして、帰るよ、とだけ言った。
私は逃げる気力もなく、そのまま後を付いていくしかなかった。
元凶はあなただっていうのに。
家に着くと、アカギは入りな、と言い、少し乱暴に私を部屋に押し入れた。
そして、鋭い目をこちらに向けた。
「で、どういうつもりなの」
「何がよ」
私は反抗して、目も合わせずに吐き捨てた。
アカギは私を強く睨んで、言った。
「どういうつもりで出てったのか、って聞いてるんだけど?」