8.変化
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「あんたがそんなこと言うなんてね」
「変?」
アカギは着ていたシャツの胸元を少し開け、少しだけ、はだけさせた。
「まあ、筋は通ってる」
彼は、自分で指を首筋に走らせた。
そんなアカギの色気に、私の頭はぼうっとしてしまう。
まず、開いた胸元に目がいき、それから指の動きを思わず目で追ってしまうのだ。
もう、反則級。
「したいんなら、来なよ」
勝ち誇ったようにアカギがにやりと口の端をあげるので、私は魅入られたようにフラフラとアカギの方に寄り、隣にそろりと腰を下ろした。
ごくりと唾を飲み込む。
そして、身体を少しだけ彼の方に乗り出した。
アカギはそんな私の様子を見ているが、動かない。するなら勝手にしろといった様子だ。
私は、彼の背中側から肩へ腕を伸ばし、抱きつくような形で身を預けた。
どくんどくんと心臓がうるさい。
そしてゆっくり、彼の白い首元に、口を近づけていく。
あ、と口を開け、私のと対称な場所にそっと噛みつく。人にマークをつけるのは初めてだが、どうやら私は噛んでしまうタイプのようだ。
もちろん、甘噛みだからアカギを痛がらせたりはしない。たとえ私がそうしたとしても、アカギは痛がったりしないだろうけど。
「ん、」
私は音を立て、アカギの肌を吸った。
ちぅ、という音が自分の脳にも響く。
数秒そうしておいて、もう跡がついたかと思う頃、ゆっくり離れてその場所を見た。
「できた」
ふふ。私の跡だ。
満足して、ちらりとアカギを見上げると、じっと見下ろされていることに気が付いた。
なんとなくばつが悪くなったので、
「まぁ、これで公平になったね」
と、適当に取り繕いながら、身を引く。
でも、私が口を付けていた場所に少し唾液がついてしまっていた。
「あ、じっとしてて」
私は服の袖でアカギの首元を拭う。
アカギは黙っていたが、私がもう一度身を引くと、私をまじまじと見た。
「あんたって、結構小さいんだね」
「え?」
「昨日、あんたを運んだ時にも感じたけど。結構小柄なんだなと思ってさ」
「そりゃ……あなたと比べればそうじゃない?」
「勝負してる時はそんなこと、感じなかった」
む。私は眉間にしわを寄せた。
「それって、今の私は強く見えないってこと?」
「そういうわけじゃない。今だって、喉仏を食い千切られるかとヒヤヒヤしたし」
「嘘ばっかり」
私はそのしるしをうっとりと見ながら言った。
「変?」
アカギは着ていたシャツの胸元を少し開け、少しだけ、はだけさせた。
「まあ、筋は通ってる」
彼は、自分で指を首筋に走らせた。
そんなアカギの色気に、私の頭はぼうっとしてしまう。
まず、開いた胸元に目がいき、それから指の動きを思わず目で追ってしまうのだ。
もう、反則級。
「したいんなら、来なよ」
勝ち誇ったようにアカギがにやりと口の端をあげるので、私は魅入られたようにフラフラとアカギの方に寄り、隣にそろりと腰を下ろした。
ごくりと唾を飲み込む。
そして、身体を少しだけ彼の方に乗り出した。
アカギはそんな私の様子を見ているが、動かない。するなら勝手にしろといった様子だ。
私は、彼の背中側から肩へ腕を伸ばし、抱きつくような形で身を預けた。
どくんどくんと心臓がうるさい。
そしてゆっくり、彼の白い首元に、口を近づけていく。
あ、と口を開け、私のと対称な場所にそっと噛みつく。人にマークをつけるのは初めてだが、どうやら私は噛んでしまうタイプのようだ。
もちろん、甘噛みだからアカギを痛がらせたりはしない。たとえ私がそうしたとしても、アカギは痛がったりしないだろうけど。
「ん、」
私は音を立て、アカギの肌を吸った。
ちぅ、という音が自分の脳にも響く。
数秒そうしておいて、もう跡がついたかと思う頃、ゆっくり離れてその場所を見た。
「できた」
ふふ。私の跡だ。
満足して、ちらりとアカギを見上げると、じっと見下ろされていることに気が付いた。
なんとなくばつが悪くなったので、
「まぁ、これで公平になったね」
と、適当に取り繕いながら、身を引く。
でも、私が口を付けていた場所に少し唾液がついてしまっていた。
「あ、じっとしてて」
私は服の袖でアカギの首元を拭う。
アカギは黙っていたが、私がもう一度身を引くと、私をまじまじと見た。
「あんたって、結構小さいんだね」
「え?」
「昨日、あんたを運んだ時にも感じたけど。結構小柄なんだなと思ってさ」
「そりゃ……あなたと比べればそうじゃない?」
「勝負してる時はそんなこと、感じなかった」
む。私は眉間にしわを寄せた。
「それって、今の私は強く見えないってこと?」
「そういうわけじゃない。今だって、喉仏を食い千切られるかとヒヤヒヤしたし」
「嘘ばっかり」
私はそのしるしをうっとりと見ながら言った。