8.変化
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私は絶句した。
その人の顔が好きかを、急に本人から尋ねられたら誰だって驚く。
「気が付けば、オレの顔を見ている瞬間 がある」
アカギは瞳を光らせた。
「今みたいにね」
私は、否定すべきか肯定すべきか迷った。惚れる惚れない関係なしに、彼の容姿というのは悪くないからだ。
むしろ、良いだろう。その辺の女ならイチコロでもおかしくない。
「そう。そうなの」
私は正直に答えることにした。
「アカギの顔立ちって、とっても魅力的だと思う。客観的に見てもね」
そもそも、ここで嘘をつく必要はないのだ。ただ、惚れていることを認めなきゃ良いのだから。もちろん、ぜーんぜん、好きでもないし。
それに、アカギが私に惚れたら私の勝ちなんだから、こっちだってアカギを意識させるくらいのことはしておかないとね。九尾狐って呼ばれていたのは、勝負師としての腕があるからだけじゃないってコト、思い知らせてあげる!
「それはどうも」
アカギは形式的に礼を言った。アカギからしたら、顔を褒められたところで、何ということもないのかもしれない。言われ慣れてる、とか?
まぁ、そんなことはどうでもいい。
「私は?」
今度は、私が尋ねる番だ。
「私の顔も、すきでしょ? じゃなきゃ普通、買ってくれないもんね」
私は丁寧に微笑んだ。
アカギは私の顔を見ると、何気なく言った。
「整ってると思うよ。綺麗なんじゃない」
私は、一瞬目を見開いた。
「それは……どうもありがとう」
「どういたしまして」
だめだ、全然ダメージを与えられていない。
私は追撃することにした。
「帰ってくると、そんな私が家にいるわけだけど、どう? 私、女としての自信も少しはあるの。正直、襲いたくなったりしないの?」
アカギは腕を組んだ。
「まあ、心当たりはある」
「あ……認めるんだ」
アカギも、私を襲いたくなること、あるんだ……へー。
「オレに限らず、ほとんどの男はそうでしょ。特にそれがあんたみたいな女だったら」
私みたいな女だと、欲情するってこと?
「それは……褒め言葉と受け取って良いの?」
「それは東雲が決めること」
「じゃあ、喜んでおく」
「それがいい」
アカギは心なしか楽しそうにそう言った。
その人の顔が好きかを、急に本人から尋ねられたら誰だって驚く。
「気が付けば、オレの顔を見ている
アカギは瞳を光らせた。
「今みたいにね」
私は、否定すべきか肯定すべきか迷った。惚れる惚れない関係なしに、彼の容姿というのは悪くないからだ。
むしろ、良いだろう。その辺の女ならイチコロでもおかしくない。
「そう。そうなの」
私は正直に答えることにした。
「アカギの顔立ちって、とっても魅力的だと思う。客観的に見てもね」
そもそも、ここで嘘をつく必要はないのだ。ただ、惚れていることを認めなきゃ良いのだから。もちろん、ぜーんぜん、好きでもないし。
それに、アカギが私に惚れたら私の勝ちなんだから、こっちだってアカギを意識させるくらいのことはしておかないとね。九尾狐って呼ばれていたのは、勝負師としての腕があるからだけじゃないってコト、思い知らせてあげる!
「それはどうも」
アカギは形式的に礼を言った。アカギからしたら、顔を褒められたところで、何ということもないのかもしれない。言われ慣れてる、とか?
まぁ、そんなことはどうでもいい。
「私は?」
今度は、私が尋ねる番だ。
「私の顔も、すきでしょ? じゃなきゃ普通、買ってくれないもんね」
私は丁寧に微笑んだ。
アカギは私の顔を見ると、何気なく言った。
「整ってると思うよ。綺麗なんじゃない」
私は、一瞬目を見開いた。
「それは……どうもありがとう」
「どういたしまして」
だめだ、全然ダメージを与えられていない。
私は追撃することにした。
「帰ってくると、そんな私が家にいるわけだけど、どう? 私、女としての自信も少しはあるの。正直、襲いたくなったりしないの?」
アカギは腕を組んだ。
「まあ、心当たりはある」
「あ……認めるんだ」
アカギも、私を襲いたくなること、あるんだ……へー。
「オレに限らず、ほとんどの男はそうでしょ。特にそれがあんたみたいな女だったら」
私みたいな女だと、欲情するってこと?
「それは……褒め言葉と受け取って良いの?」
「それは東雲が決めること」
「じゃあ、喜んでおく」
「それがいい」
アカギは心なしか楽しそうにそう言った。