7.喚問*
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アカギは、私の方へ手を伸ばし、私の腕を掴んだ。それも、結構強めに。
「え」
真っ直ぐこちらを見ている。でも、ちょっと怒っているような気もする。
「……まだ震えてる。あんなに自尊心の高かった、あんたが」
「こ、この震えは……違うから」
「違わない。まだ怯えてるんだ」
強がっていたが、本当は私は恐がっていた。
ここに帰ってきて、まだ恐怖心が抜けていない。
でも、それを認めたくなかった。
「東雲」
「な、なに」
私は自分自身を抱きしめるようにして座っていた。震えを隠すように。
それを見たアカギは、そっと私に近づき、私の頭に手を乗せた。
「え……?」
「勝負の時は命さえ厭 わなかったあんたが、恐怖している」
「だから、違っ」
その瞬間、アカギがぎこちなく私を撫でた、ような気がした。アカギが私をこういう風に扱うほど、私は怯えているのか。
「ごめん。恐がらせて」
優しく低い声でそう言われ、何か包み込まれたような気分になる。
私はずっと、これを求めていたのかもしれない。
「ふ、ぇ……」
気がついたら、涙がこぼれていた。
「東雲……」
アカギに撫でられて安心してしまったのか、涙が止まらない。
私は泣き顔を見られたくなくて、アカギの方に身体を傾け、胸板に額を付けてポロポロ泣いた。
「こわかった……っ」
涙と同時に感情が溢れてしまう。
「もうだれも助けにきてくれないかと思った……」
「ごめん。もう大丈夫だから」
アカギは私の背中に腕を添えた。
その優しさが嬉しくて、私はもう少し包まれていたいと感じた。
「アカギぃ……」
私がひっく、としゃっくりを始めて、まだ泣いていると、アカギがトン、トン……とゆっくり背中を叩いてくれた。
そして、大丈夫、と繰り返してくれた。
そのおかげでようやく震えも止まり、私は恐る恐るアカギの胸から離れた。
鼻をすすると、アカギがティッシュを取ってくれたので、涙を拭き、鼻をかんだ。
「もう、平気?」
「うん……」
私は目が腫れていないかな、と考えた。
そして、縄の跡が少しついた自分の身体を見て、惨めな気持ちになった。
「私、汚れちゃったかな……」
挿れられては無いにしろ、あんな輩に身体を触られたのは事実だ。
やめてください、なんて屈服してしまったのも汚点だし。
私がしょんぼりしていると、アカギが言った。
「……それ、オレが塗り替えようか」
「え」
真っ直ぐこちらを見ている。でも、ちょっと怒っているような気もする。
「……まだ震えてる。あんなに自尊心の高かった、あんたが」
「こ、この震えは……違うから」
「違わない。まだ怯えてるんだ」
強がっていたが、本当は私は恐がっていた。
ここに帰ってきて、まだ恐怖心が抜けていない。
でも、それを認めたくなかった。
「東雲」
「な、なに」
私は自分自身を抱きしめるようにして座っていた。震えを隠すように。
それを見たアカギは、そっと私に近づき、私の頭に手を乗せた。
「え……?」
「勝負の時は命さえ
「だから、違っ」
その瞬間、アカギがぎこちなく私を撫でた、ような気がした。アカギが私をこういう風に扱うほど、私は怯えているのか。
「ごめん。恐がらせて」
優しく低い声でそう言われ、何か包み込まれたような気分になる。
私はずっと、これを求めていたのかもしれない。
「ふ、ぇ……」
気がついたら、涙がこぼれていた。
「東雲……」
アカギに撫でられて安心してしまったのか、涙が止まらない。
私は泣き顔を見られたくなくて、アカギの方に身体を傾け、胸板に額を付けてポロポロ泣いた。
「こわかった……っ」
涙と同時に感情が溢れてしまう。
「もうだれも助けにきてくれないかと思った……」
「ごめん。もう大丈夫だから」
アカギは私の背中に腕を添えた。
その優しさが嬉しくて、私はもう少し包まれていたいと感じた。
「アカギぃ……」
私がひっく、としゃっくりを始めて、まだ泣いていると、アカギがトン、トン……とゆっくり背中を叩いてくれた。
そして、大丈夫、と繰り返してくれた。
そのおかげでようやく震えも止まり、私は恐る恐るアカギの胸から離れた。
鼻をすすると、アカギがティッシュを取ってくれたので、涙を拭き、鼻をかんだ。
「もう、平気?」
「うん……」
私は目が腫れていないかな、と考えた。
そして、縄の跡が少しついた自分の身体を見て、惨めな気持ちになった。
「私、汚れちゃったかな……」
挿れられては無いにしろ、あんな輩に身体を触られたのは事実だ。
やめてください、なんて屈服してしまったのも汚点だし。
私がしょんぼりしていると、アカギが言った。
「……それ、オレが塗り替えようか」