6.追跡
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「ぶっ殺してやる! あいつのせいで散々痛い目に遭ったんだ、そのくらいしたって釣りがくる」
男は私が磔にされている柱を蹴った。
その振動が直接伝わってくる。怖い。
「あいつ、俺らが組んでこんなことしてるなんて知らないだろうな」
私はようやく状況を理解し、同時に青ざめた。
こいつら、みんな昔アカギに何かされた人たちだ。小物の癖に、集いやがった。
そして、アカギへの復讐に、私を使おうって言うんだ。金でも毟られたか、あるいは喧嘩でも仕掛けたのかは知らないけど。
私は人質だった。
でも、どうして私がアカギの女だと?
いや、女ではないけど、なぜ関係があるってバレたの?
どうせ、相手にも確証はないはずだ。そこで、私はしらばっくれることにした。
「誰? その人、私は関係ないですけど」
これでいける、と思った。しかし。
「今更嘘ついてもしょうがないぜ、裏はとれてる」
「見てたんだよ、お前が毎日赤木を見張ってるところ。そんで、お前がどこかへ行くと必ず赤木がその方向へ帰っていた」
「何言ってるの? 私は知らないですよ。偶然じゃないですか。離してください」
「いやいや、もう無理だって」
「え?」
「だってさっき、呟いたのはお前だろ?」
「たすけて、アカギ、ってな!」
「……!」
私は絶句した。
駄目だ、誤魔化せない。もう私が何を言っても、離してくれる気はない。
裏は取れている、というのはこういうことだったのか。
私は恐怖した。これから何をされるのだろうと。
「まぁまぁ、痛くはしないから」
「やだ、触んないで」
私が暴れると、頰に鋭い痛みを感じた。
「きゃっ!」
飛んできたのは平手打ちだった。
ヒリヒリして痛い。
涙が目に浮かぶ。
それは痛みのせいじゃない。
「今度はこんなんじゃ済まないよ。大人しくしておくんだな」
「ひっ……」
言われるままにすることしかできない。
ロープの上から、ビリビリと服が破かれる。
その時、私が護身用に持ち歩いていた小型ナイフがポトリと落ちた。
「物騒なもん持ってんなぁ」
「あっ」
それは、私の最後の頼みの綱だった。反撃の機会を窺っていたのに……!
男はそのナイフを手に取ると、それを私の服を切り裂くのに使った。
「いやっ!」
「すぐにイイって言わせてやるよ」
「ふざけないで」
下着の部分以外の肌が露出される。
周りの男たちは私の身体を舐めるように見ている。……やめて、その目。
私の身体は、こんな人たちに見せるためのものじゃない。
私がギャラリーに目を向けていると、急に男が私の首筋に指をすべらせ、腰をいやらしく撫でた。
気持ち悪い。
「やだ……っ」
気持ち悪いし、くすぐったいしで、逃げようと身体をよじろうとする。でも、そんなことしたって縛られているから大した意味もない。
久しぶりの女なのだろうか、男は私を何度も気色の悪い手で撫でた。
そしてそのくすぐったい、という感覚は徐々に別のものとなっていく。
まさか、こんな奴らに感じさせられるなんて……!
男は私が磔にされている柱を蹴った。
その振動が直接伝わってくる。怖い。
「あいつ、俺らが組んでこんなことしてるなんて知らないだろうな」
私はようやく状況を理解し、同時に青ざめた。
こいつら、みんな昔アカギに何かされた人たちだ。小物の癖に、集いやがった。
そして、アカギへの復讐に、私を使おうって言うんだ。金でも毟られたか、あるいは喧嘩でも仕掛けたのかは知らないけど。
私は人質だった。
でも、どうして私がアカギの女だと?
いや、女ではないけど、なぜ関係があるってバレたの?
どうせ、相手にも確証はないはずだ。そこで、私はしらばっくれることにした。
「誰? その人、私は関係ないですけど」
これでいける、と思った。しかし。
「今更嘘ついてもしょうがないぜ、裏はとれてる」
「見てたんだよ、お前が毎日赤木を見張ってるところ。そんで、お前がどこかへ行くと必ず赤木がその方向へ帰っていた」
「何言ってるの? 私は知らないですよ。偶然じゃないですか。離してください」
「いやいや、もう無理だって」
「え?」
「だってさっき、呟いたのはお前だろ?」
「たすけて、アカギ、ってな!」
「……!」
私は絶句した。
駄目だ、誤魔化せない。もう私が何を言っても、離してくれる気はない。
裏は取れている、というのはこういうことだったのか。
私は恐怖した。これから何をされるのだろうと。
「まぁまぁ、痛くはしないから」
「やだ、触んないで」
私が暴れると、頰に鋭い痛みを感じた。
「きゃっ!」
飛んできたのは平手打ちだった。
ヒリヒリして痛い。
涙が目に浮かぶ。
それは痛みのせいじゃない。
「今度はこんなんじゃ済まないよ。大人しくしておくんだな」
「ひっ……」
言われるままにすることしかできない。
ロープの上から、ビリビリと服が破かれる。
その時、私が護身用に持ち歩いていた小型ナイフがポトリと落ちた。
「物騒なもん持ってんなぁ」
「あっ」
それは、私の最後の頼みの綱だった。反撃の機会を窺っていたのに……!
男はそのナイフを手に取ると、それを私の服を切り裂くのに使った。
「いやっ!」
「すぐにイイって言わせてやるよ」
「ふざけないで」
下着の部分以外の肌が露出される。
周りの男たちは私の身体を舐めるように見ている。……やめて、その目。
私の身体は、こんな人たちに見せるためのものじゃない。
私がギャラリーに目を向けていると、急に男が私の首筋に指をすべらせ、腰をいやらしく撫でた。
気持ち悪い。
「やだ……っ」
気持ち悪いし、くすぐったいしで、逃げようと身体をよじろうとする。でも、そんなことしたって縛られているから大した意味もない。
久しぶりの女なのだろうか、男は私を何度も気色の悪い手で撫でた。
そしてそのくすぐったい、という感覚は徐々に別のものとなっていく。
まさか、こんな奴らに感じさせられるなんて……!