20.狐日和[終]
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数日が過ぎた。
私たちは、私たちらしく、新しい生活を満喫していた。
「アカギ、宿取れた」
今日もギャンブルできるね、と笑顔で駆け寄る私を、アカギは横目で見てから、「ん」とだけ呟いて、ホテルの中へ入っていく。
私はそんな彼を追うだけ。
でも、私は後ろをちょこちょこ歩くんじゃなくて、アカギの隣に走っていった。
私のいる場所は、アカギの隣だから。
ホテルに入り、荷物を置いて、金だけ持って賭場に向かう。
すると、アカギは私の服装を見て、口を出した。
「あんた、その服やめなよ」
「え?」
こんなことをアカギから言われたのは初めてで、困惑する。この服はアカギの好みじゃない、とか?
「なんで?」
首をかしげると、アカギは少し機嫌を悪くしたように、私の胸元をつついた。
「ここ。開きすぎ」
「えっ、ダメ?」
だって、アカギも胸元開いてるシャツ着てるでしょ。散々色気振りまいてるじゃない。
私が着ると、何がダメなの?
そんなことを訴えるように、私もアカギの胸元をつつくと、アカギはため息をついた。
「オレは男」
「お、女でも良いでしょ!」
「……賭場で、あいつらがあんたの胸元見るわけでしょ」
「ん、えっと、」
戸惑う。挙句、私は「そう……?」などと上目遣いでアカギを見つめてしまう。
「だから、あんたのそういう仕草が危ないって言ってるの」
アカギは眉を寄せた。
「あいつらからあんたを守るオレの身にもなりなよ」
「守る……?」
「少し目を離すだけで、あんた背後から襲われかけるから」
「し、知らなかった」
でも、それは私が襲われてるっていうか、アカギの連れだから襲ってるんじゃないのかな。
「あと、裾が短すぎる」
「え、このスカートも?」
「そんなに短くする必要はないでしょ」
「そう言われれば、そうだけど……」
私は、しぶしぶ脱ごうとして、アカギを見る。
「で、出てってよ」
「今更じゃない」
「で、でも、最近してないし……!」
「……あぁ」
アカギは言った。
「なに、オレに襲われたかったの」
私は奥歯を噛み締めて、叫んだ。
「と、とにかく今は出てって!」
アカギの背中を押すと、アカギは「なんだよ」と呟きつつ、私に押されてくれた。
私は服を替えようと、鞄を開いた。
今まで胸元が開いていようと、丈が短かろうと、アカギは気にしなかったのに。
今日になって、急に服装を気にするもんだから、焦っちゃう。
とにかく、私は露出を少し抑えてから、アカギと賭場に向かった。
私たちは、私たちらしく、新しい生活を満喫していた。
「アカギ、宿取れた」
今日もギャンブルできるね、と笑顔で駆け寄る私を、アカギは横目で見てから、「ん」とだけ呟いて、ホテルの中へ入っていく。
私はそんな彼を追うだけ。
でも、私は後ろをちょこちょこ歩くんじゃなくて、アカギの隣に走っていった。
私のいる場所は、アカギの隣だから。
ホテルに入り、荷物を置いて、金だけ持って賭場に向かう。
すると、アカギは私の服装を見て、口を出した。
「あんた、その服やめなよ」
「え?」
こんなことをアカギから言われたのは初めてで、困惑する。この服はアカギの好みじゃない、とか?
「なんで?」
首をかしげると、アカギは少し機嫌を悪くしたように、私の胸元をつついた。
「ここ。開きすぎ」
「えっ、ダメ?」
だって、アカギも胸元開いてるシャツ着てるでしょ。散々色気振りまいてるじゃない。
私が着ると、何がダメなの?
そんなことを訴えるように、私もアカギの胸元をつつくと、アカギはため息をついた。
「オレは男」
「お、女でも良いでしょ!」
「……賭場で、あいつらがあんたの胸元見るわけでしょ」
「ん、えっと、」
戸惑う。挙句、私は「そう……?」などと上目遣いでアカギを見つめてしまう。
「だから、あんたのそういう仕草が危ないって言ってるの」
アカギは眉を寄せた。
「あいつらからあんたを守るオレの身にもなりなよ」
「守る……?」
「少し目を離すだけで、あんた背後から襲われかけるから」
「し、知らなかった」
でも、それは私が襲われてるっていうか、アカギの連れだから襲ってるんじゃないのかな。
「あと、裾が短すぎる」
「え、このスカートも?」
「そんなに短くする必要はないでしょ」
「そう言われれば、そうだけど……」
私は、しぶしぶ脱ごうとして、アカギを見る。
「で、出てってよ」
「今更じゃない」
「で、でも、最近してないし……!」
「……あぁ」
アカギは言った。
「なに、オレに襲われたかったの」
私は奥歯を噛み締めて、叫んだ。
「と、とにかく今は出てって!」
アカギの背中を押すと、アカギは「なんだよ」と呟きつつ、私に押されてくれた。
私は服を替えようと、鞄を開いた。
今まで胸元が開いていようと、丈が短かろうと、アカギは気にしなかったのに。
今日になって、急に服装を気にするもんだから、焦っちゃう。
とにかく、私は露出を少し抑えてから、アカギと賭場に向かった。