19.ふたりの博徒*
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私が喜びで何も言えなくなると、アカギは、「おいで」と私を側に寄せた。
おいで、なんて言われたら、私の乙女心がまたきゅんきゅん音を立ててしまう。
「な、に?」
おそるおそる聞くと、アカギは、言ったでしょ、とため息をついた。
「あんたと寝たい、あんたを抱いて眠りたい、って」
「あ……、あぁ」
「いいんでしょ」
断るはずもなく、私はこくんと頷いた。
「ね、下着姿になってくれない。あんたの肌を感じたいんだ」
「……何もしない?」
「うん。あんたの考えているようなことは」
私は、寝間着を脱いで、下着姿になった。
アカギは後ろから、そんな私を抱く。
アカギも寝間着は着ていないらしく、人肌のぬくもりが直に私に伝わる。
彼の腕が脇の下を通り、彼の両手が私のお腹あたりにきて、きゅっと抱き寄せる。それから、少し足を絡ませて、私自身がすっぽりとアカギに包まれるような姿勢になった。
なにこの包容力の塊!
これじゃ、どんな女でも惚れ直すよ。
「やっぱり、あんたの肌落ち着く」
アカギの体温を感じ、心臓が勝手に、激しく動き出す。
え、待って。朝までこの状態⁈
そんなの、ドキドキして眠れるわけない!
もぞもぞと身じろぎしようとすると、いとしいアカギの声が頭に響いた。
「こら。逃げない」
「ひぅ」
こら、なんて優しくたしなめられたら、私、私……。
「ごっ、ごめんなさい」
「フフ。偉い」
アカギに頭をいい子いい子されて、私はもう、すっかり赤木しげるの虜になってしまった。
前から彼の虜ではあったけれど、今はもう、目がハートマークだと言っても過言ではないといった境地にまで及んでいる。
「うぅん……」
ドキドキするけど、安心もする。
「ずいぶんオレに懐いたね」
布団の中は温かいし、アカギの吐息がなんだか気持ちいい。
「ん、どうしたの」
顔を上から覗き込まれて、私はぼうっとしてしまう。
「……目がとろんとしてるぜ」
アカギがふー、と耳に息を吹きかけると、またふわふわして、私は「んー」と声を出した。
あったかい。ずっと、このままいたい。
「あんた、今ならなんでもオレの言うこと聞きそうだな」
その言葉に頰を緩ませ、へらっと笑う。
「きいちゃうかも」
それを聞いたアカギの動きが、止まった。
「本気?」
おいで、なんて言われたら、私の乙女心がまたきゅんきゅん音を立ててしまう。
「な、に?」
おそるおそる聞くと、アカギは、言ったでしょ、とため息をついた。
「あんたと寝たい、あんたを抱いて眠りたい、って」
「あ……、あぁ」
「いいんでしょ」
断るはずもなく、私はこくんと頷いた。
「ね、下着姿になってくれない。あんたの肌を感じたいんだ」
「……何もしない?」
「うん。あんたの考えているようなことは」
私は、寝間着を脱いで、下着姿になった。
アカギは後ろから、そんな私を抱く。
アカギも寝間着は着ていないらしく、人肌のぬくもりが直に私に伝わる。
彼の腕が脇の下を通り、彼の両手が私のお腹あたりにきて、きゅっと抱き寄せる。それから、少し足を絡ませて、私自身がすっぽりとアカギに包まれるような姿勢になった。
なにこの包容力の塊!
これじゃ、どんな女でも惚れ直すよ。
「やっぱり、あんたの肌落ち着く」
アカギの体温を感じ、心臓が勝手に、激しく動き出す。
え、待って。朝までこの状態⁈
そんなの、ドキドキして眠れるわけない!
もぞもぞと身じろぎしようとすると、いとしいアカギの声が頭に響いた。
「こら。逃げない」
「ひぅ」
こら、なんて優しくたしなめられたら、私、私……。
「ごっ、ごめんなさい」
「フフ。偉い」
アカギに頭をいい子いい子されて、私はもう、すっかり赤木しげるの虜になってしまった。
前から彼の虜ではあったけれど、今はもう、目がハートマークだと言っても過言ではないといった境地にまで及んでいる。
「うぅん……」
ドキドキするけど、安心もする。
「ずいぶんオレに懐いたね」
布団の中は温かいし、アカギの吐息がなんだか気持ちいい。
「ん、どうしたの」
顔を上から覗き込まれて、私はぼうっとしてしまう。
「……目がとろんとしてるぜ」
アカギがふー、と耳に息を吹きかけると、またふわふわして、私は「んー」と声を出した。
あったかい。ずっと、このままいたい。
「あんた、今ならなんでもオレの言うこと聞きそうだな」
その言葉に頰を緩ませ、へらっと笑う。
「きいちゃうかも」
それを聞いたアカギの動きが、止まった。
「本気?」