18.戀愛
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私の言葉に応えるように、さらに力強く身体を抱き締められる。
「く、苦しい……」
「生意気言うから」
私は、少しだけ力を緩めたアカギを、自分の身体から引き離して、顔を見あげた。
「……アカギ」
「クク、なんて顔してんの」
「会いたかった」
アカギの瞳が光る。
「うん、オレも」
アカギはちゅ、と音を立てて私にキスを落とした。赤くなる私に、にやりと悪戯な笑顔を向ける。
「たまにはいいでしょ、こういうのも」
舌を使わない、単なる愛情表現。
私たちは啄むような口づけを何度も交わした。
「ねえ、オレと寝てくれない」
アカギが突然そんなことを口にするので、私は固まった。
すると、アカギは首を振った。
「ああ、違うよ。あんたの身体も欲しいけど、ただ、あんたを抱きながら眠りたいんだ」
「ど、どうしてそんなこと」
「なんでだろうね。……まさか、駄目なの」
「それこそ、まさか」
私は肩をすくめた。
「駄目なわけないし」
拗ねた子供のように言ったので、アカギがクククと笑う。私は馬鹿にされたのかと顔を赤くして、「先、お風呂入る」と、玄関から逃げた。
「ん」
アカギの素っ気ない返事を聞いて、私は髪をまとめた。それから、ささっと浴場に入り、沸かしておいた湯船に浸かったところで、足をのばす。
「ふう……」
胸に手を当てると、心臓が忙しく動いているのが感じ取れる。
アカギが、帰ってきた。
アカギが、私を選んだ。
そんなことを考えながらニヤついていると、急に、ガラリと浴室のドアが開かれた。
「きゃっ⁈」
咄嗟に両手で身体を隠す私に、にんまりとアカギが笑う。
「な、なにっ?」
アカギは、ぱさぱさと次々に、服を床に落としていく。私はそれを呆然と見ていたが、アカギの肌が晒されるにつれ、とんでもなく恥ずかしくなり、背を向けて俯いた。
「なにを今さら照れてんの」
「とっ、突然、なによ!」
背後から聞こえる声に、応答する。
「オレも入るから」
そう言って、彼は風呂場に足を踏み入れた様子だ。洗面器を使って、湯を浴びている。
私は湯船の中に縮こまって壁の方を向き、アカギは私の後ろに、とぷん、と腰を下ろした。
「いつまでそっち、向いてるの」
「あ、あなたが出て行くまで」
「……つれないな」
アカギは、私のうなじをそっとなぞった。
「一瞥もなし?」
「く、苦しい……」
「生意気言うから」
私は、少しだけ力を緩めたアカギを、自分の身体から引き離して、顔を見あげた。
「……アカギ」
「クク、なんて顔してんの」
「会いたかった」
アカギの瞳が光る。
「うん、オレも」
アカギはちゅ、と音を立てて私にキスを落とした。赤くなる私に、にやりと悪戯な笑顔を向ける。
「たまにはいいでしょ、こういうのも」
舌を使わない、単なる愛情表現。
私たちは啄むような口づけを何度も交わした。
「ねえ、オレと寝てくれない」
アカギが突然そんなことを口にするので、私は固まった。
すると、アカギは首を振った。
「ああ、違うよ。あんたの身体も欲しいけど、ただ、あんたを抱きながら眠りたいんだ」
「ど、どうしてそんなこと」
「なんでだろうね。……まさか、駄目なの」
「それこそ、まさか」
私は肩をすくめた。
「駄目なわけないし」
拗ねた子供のように言ったので、アカギがクククと笑う。私は馬鹿にされたのかと顔を赤くして、「先、お風呂入る」と、玄関から逃げた。
「ん」
アカギの素っ気ない返事を聞いて、私は髪をまとめた。それから、ささっと浴場に入り、沸かしておいた湯船に浸かったところで、足をのばす。
「ふう……」
胸に手を当てると、心臓が忙しく動いているのが感じ取れる。
アカギが、帰ってきた。
アカギが、私を選んだ。
そんなことを考えながらニヤついていると、急に、ガラリと浴室のドアが開かれた。
「きゃっ⁈」
咄嗟に両手で身体を隠す私に、にんまりとアカギが笑う。
「な、なにっ?」
アカギは、ぱさぱさと次々に、服を床に落としていく。私はそれを呆然と見ていたが、アカギの肌が晒されるにつれ、とんでもなく恥ずかしくなり、背を向けて俯いた。
「なにを今さら照れてんの」
「とっ、突然、なによ!」
背後から聞こえる声に、応答する。
「オレも入るから」
そう言って、彼は風呂場に足を踏み入れた様子だ。洗面器を使って、湯を浴びている。
私は湯船の中に縮こまって壁の方を向き、アカギは私の後ろに、とぷん、と腰を下ろした。
「いつまでそっち、向いてるの」
「あ、あなたが出て行くまで」
「……つれないな」
アカギは、私のうなじをそっとなぞった。
「一瞥もなし?」