18.戀愛
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「どういう意味?」
私が尋ねる。
「軟禁されている間、組には色々世話になった。その類で、女も手配された」
「……へぇ。おんな」
なんだって、私がこんな話を聞かなきゃいけないんだろう。アカギと売春婦との色事なんて。
信じられない。
「組も、オレの機嫌を損ねないよう、上玉の女を用意したらしかった」
「ふーん。よかったじゃない」
アカギは、また眉を寄せた。
「オレには、その女が抱けなかった」
「……へ?」
「抱こうと思えば抱けたんだろうが、そんな気力もなかった」
あれ、もしかして。
どくん、と心臓が脈打つ。
「オレは、あんたじゃないと——」
アカギはその先の言葉を言わずして、私を抱き寄せた。私は目を見開いたまま、すぽりとアカギの腕の中に収まる。
「ん……あんたの匂い。久しぶり」
アカギが私の匂いをスン、とかぐので、私は真っ赤になった。
「アカギ……、なんで……?」
「忘れ物って言ったでしょ。こんなにでっかいもの置いてっちまった」
耳をかぷり、と甘噛みされる。
「あんたのことだよ、舞美」
……私、捨てられてなんかなかったんだ。
気持ちが高ぶり、アカギをぎゅううと抱きしめる。
お互いの体温、呼吸、鼓動。
全てを共有したまま、ようやく、私は口を開いた。
「私の勝ち……」
私が尋ねる。
「軟禁されている間、組には色々世話になった。その類で、女も手配された」
「……へぇ。おんな」
なんだって、私がこんな話を聞かなきゃいけないんだろう。アカギと売春婦との色事なんて。
信じられない。
「組も、オレの機嫌を損ねないよう、上玉の女を用意したらしかった」
「ふーん。よかったじゃない」
アカギは、また眉を寄せた。
「オレには、その女が抱けなかった」
「……へ?」
「抱こうと思えば抱けたんだろうが、そんな気力もなかった」
あれ、もしかして。
どくん、と心臓が脈打つ。
「オレは、あんたじゃないと——」
アカギはその先の言葉を言わずして、私を抱き寄せた。私は目を見開いたまま、すぽりとアカギの腕の中に収まる。
「ん……あんたの匂い。久しぶり」
アカギが私の匂いをスン、とかぐので、私は真っ赤になった。
「アカギ……、なんで……?」
「忘れ物って言ったでしょ。こんなにでっかいもの置いてっちまった」
耳をかぷり、と甘噛みされる。
「あんたのことだよ、舞美」
……私、捨てられてなんかなかったんだ。
気持ちが高ぶり、アカギをぎゅううと抱きしめる。
お互いの体温、呼吸、鼓動。
全てを共有したまま、ようやく、私は口を開いた。
「私の勝ち……」