17.寝ぐら*
名前変換はコチラから
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夕方、私たちは電車に乗りこんだ。
アカギが席に座ったので、私もちょこんと隣に腰掛けて彼を見ると、アカギは私の方を見ず、ぶっきらぼうに私の頭をぽんぽんと叩いた。
何気ない行動に一々胸が苦しくなる。
今度は、窓を見ていたアカギの横顔を見つめていると、窓を通してアカギと目が合った。
アカギは目を細めて、窓越しに、私に何かを口パクで伝えようとしている。
い・う・い……の、口の形だ。
でも、何を言っているのか、よく分からない。
頭にハテナマークを浮かべ、首を傾げる。
アカギは、小さく、声を出した。
「見ーすーぎ。」
私は、頰を染めて、慌てて顔を伏せた。
アカギは、また喉奥で笑ってる。楽しそうに。
自分の想いを伝えてからの方が、アカギの良いようにされているような気がする。
もう勝負は終わったっていうのに、全然、このドキドキが治る気配もないし。
とりあえず電車に揺られ、お目当ての駅に着いたところで、降りる。今までいた所とは、少し離れた場所だ。もう、川田組本部も、治さんも、それから、南郷さんや安岡さんもいない街。九尾狐も、ここでは広まっていないかもしれない。
とにかく、新しい場所。
アカギは慣れたようにある場所に向かい、私はその後ろを着いていった。アパートのようなところに着いた。荷物を置いて……、ええと?
とりあえず、今夜は外食になるみたい。
「アカギ、どこに行くの?」
「東雲は、何か食べたいものあるの」
「うーんと。じゃあ、寿司とかは?」
「いいね」
しばらく行くと、寿司屋があったので、そこに入った。まだ、一応資金は残っていたみたい。アカギのことだから、「今日は無一文」みたいなことがあってもおかしくない。
なかなかに高級でもあるし、隣にはアカギがいるし。私は寿司をお腹に詰め込んだ。もちろん、がっつき過ぎないように、優雅な食事を心がけながら、だけどね。
「アカギは、特に食べたいものはなかったの?」
「……別に。俺が食べたいのは、あんただけだよ」
「っ、なに、言ってるの。喉詰まるかと思うじゃない」
「あんたが聞いたんだろ」
「もう。分かった。私が食べたいんですね」
「そう」
私がもぐもぐしていると、アカギは小さく呟いた。
「今夜はご馳走になるぜ」
アカギが席に座ったので、私もちょこんと隣に腰掛けて彼を見ると、アカギは私の方を見ず、ぶっきらぼうに私の頭をぽんぽんと叩いた。
何気ない行動に一々胸が苦しくなる。
今度は、窓を見ていたアカギの横顔を見つめていると、窓を通してアカギと目が合った。
アカギは目を細めて、窓越しに、私に何かを口パクで伝えようとしている。
い・う・い……の、口の形だ。
でも、何を言っているのか、よく分からない。
頭にハテナマークを浮かべ、首を傾げる。
アカギは、小さく、声を出した。
「見ーすーぎ。」
私は、頰を染めて、慌てて顔を伏せた。
アカギは、また喉奥で笑ってる。楽しそうに。
自分の想いを伝えてからの方が、アカギの良いようにされているような気がする。
もう勝負は終わったっていうのに、全然、このドキドキが治る気配もないし。
とりあえず電車に揺られ、お目当ての駅に着いたところで、降りる。今までいた所とは、少し離れた場所だ。もう、川田組本部も、治さんも、それから、南郷さんや安岡さんもいない街。九尾狐も、ここでは広まっていないかもしれない。
とにかく、新しい場所。
アカギは慣れたようにある場所に向かい、私はその後ろを着いていった。アパートのようなところに着いた。荷物を置いて……、ええと?
とりあえず、今夜は外食になるみたい。
「アカギ、どこに行くの?」
「東雲は、何か食べたいものあるの」
「うーんと。じゃあ、寿司とかは?」
「いいね」
しばらく行くと、寿司屋があったので、そこに入った。まだ、一応資金は残っていたみたい。アカギのことだから、「今日は無一文」みたいなことがあってもおかしくない。
なかなかに高級でもあるし、隣にはアカギがいるし。私は寿司をお腹に詰め込んだ。もちろん、がっつき過ぎないように、優雅な食事を心がけながら、だけどね。
「アカギは、特に食べたいものはなかったの?」
「……別に。俺が食べたいのは、あんただけだよ」
「っ、なに、言ってるの。喉詰まるかと思うじゃない」
「あんたが聞いたんだろ」
「もう。分かった。私が食べたいんですね」
「そう」
私がもぐもぐしていると、アカギは小さく呟いた。
「今夜はご馳走になるぜ」